CP速報
2026年4月CP:750ドルで急騰
3月31日に4月のアラムコCPが発表されました。3月比205ドル上昇の750ドル。3月のMB平均値は、2月から83ドル上昇の394ドルでした。


【4月のCPは205ドル急騰の750ドル】ホルムズ海峡封鎖と中東供給停止で異例の大幅高
【CP市況】
中東LPG供給の急減で、CPは一気に205ドル高
- 前月比+205ドルの750ドル
- ホルムズ海峡の閉鎖で中東からの出荷が停止
- 湾岸の一部LPG生産能力にも被害
- アジアの代替調達需要が急拡大
4月のサウジアラムコCPは、前月比205ドル高の750ドルとなりました。
今回の急騰は、通常の需給変動ではなく、中東の供給障害を直接反映した異例の値動きです。ロイター通信によると、ホルムズ海峡の閉鎖により中東からのプロパン・ブタン輸送は3月初旬以降停止し、湾岸諸国の一部LPG生産能力も損傷しました。
中東は世界の海上LPG輸出のおよそ3割を担っており、その供給が止まればアジア市況は一気に逼迫します。実際、4月にすぐ仕入れたいスポット・プレミアムも記録的水準まで上昇しています。
【原油市況】
対イラン攻撃で急騰、原油市場は一気に非常時モードへ
- 米・イスラエルの対イラン攻撃で原油急騰
- WTIは一時114ドル近辺まで上昇
- 一方で景気減速懸念が上値を抑制
- 原油高がLPG価格全体を押し上げ
原油市場も、今回の中東情勢悪化を受けて急騰しました。ロイター通信によると、4月2日の取引ではWTIが一時114ドル近辺まで上昇し、北海ブレントも大幅高となりました。
背景にあるのは、米国とイスラエルによる対イラン攻撃と、それに伴うホルムズ海峡の通航停止懸念です。IEA(国際エネルギー機関)も今回の戦争を受け、2026年の供給見通しを大幅に引き下げ、需要見通しも下方修正しました。
【米国MB市況】
アジアの代替調達で支えられる一方、米国内在庫は重荷
- アジアが中東品の代替として米国LPGを積極調達
- その結果、米国産LPGへの引き合いは急増
- ただし米国内在庫は潤沢で、上昇はCPほど急騰ではない
- MBは「供給代替先」として注目度上昇
米国モントベルビュー(MB)市場は、今回の局面で「中東品の代替供給源」として注目度が急上昇しました。3月の平均価格は、83ドル上昇の394ドル。
ロイター通信は、アジアの買い手が中東からの供給減少を補うため、米国産LPGの輸入を拡大していると報じています。また、米国内では在庫がなお潤沢で供給能力に問題はなさそうです。
【臨時ニュース】
5月CP見通し
中東情勢の緊張はやや和らいだものの、ホルムズ海峡の物流制約はなお重く、原油も高止まりしています。5月CPは4月よりやや下がるか横ばいの一方、700〜730ドル前後の高水準が続く可能性があります。(協会予測)
プロパンガスの料金はCPとMBに連動します
従来は、プロパンガスの料金はCPに100%連動していましたが、2017年からはCPに加えてMBに連動するようになりました。2019年4月現在のそれぞれの比率は、概ねCPが70%でMBが30%です。
ただし、この比率は元売り会社(プロパンガスを海外からタンカーなどで輸入し、卸業者に販売する会社。アストモスエネルギー、エネオス、ジクシスなどがある)の方針で若干異なります。
CPとは
CP(Contract Price)とは、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコ社が決める通告価格です。CP(≒FOB)は輸出国の港で渡される価格で、$/t(トンあたりのドル建て)という単位で取引されています。CPには日本までのタンカー運賃と保険料などは含まれていません。
MBとは
MB(Mont Bellevue)とは、米国テキサス州モントベルビュー市にあるプロパンガス基地における取引価格です。
米国全土で生産されたプロパンガスの原料はモントベルビューに集められて精製されるので、モントベルビューでの取引価格が世界三大指標の一つになっています。CPは月単位での価格ですが、MBは毎日取引されているので前月の平均値が確定値として利用されています。
この記事の執筆者

一般社団法人プロパンガス料金消費者協会
代表理事 鈴木 秀男
- 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。
1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。
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