新築住宅を建てる

「ガス会社を自分で選べると聞いたけど、どうすればいいの...?」というご相談が良くあります。
新築時は、基本的にガス会社を自分で選べます。しかし、選び方を間違えるとなんと年間5万円もガス代で損をしてしまうことも。
当協会では、新築のガス会社選びを無料でサポートしています。ガスの契約状況がわからなくても専門スタッフが一緒に確認しますので、まずはお気軽にご相談ください。
新築時のガス会社は
自分で選ばないと危険
建築会社からガス会社を奨められる場合がありますが、そのガス会社との契約には2つの危険があります。
1高い料金設定のガス会社と契約してしまう
プロパンガスの料金は、ガス会社によって大きく異なります。下図をご覧ください。

同じプロパンガス、同じ使用量なのに、一般的なガス会社の平均価格(※)と優良ガス会社の適正価格を比べると、ガス料金に大きな差があります。
仮に平均価格のガス会社と契約してしまった場合、月に約3,900円、年間にすると約47,000円も損をしてしまうのです。
そのため、新築住宅の購入時は奨められたガス会社ではなく、適正価格(※)で供給するガス会社と契約することが重要です。
そしてもう一つ、新築時に知らないと損をする落とし穴があります。
2ガス設備代の二重払いが発生する
配管や給湯器などのガス設備代を、施主のあなたが「建築会社」と「ガス会社」に二重で支払うことになる可能性があります。
以下の図をご確認ください。

建築会社はガス会社に過剰なサービスを要求し、ガス設備を無料で提供してもらいます。

ガス会社は、無料で提供した給湯器代などを回収するために、ガス代に上乗せをして請求します。建築会社は、無料で提供された設備なのに「給湯設備一式」等の名目で請求します。
結果として二重払いになりかねません。
注意点についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
ガス会社選びで迷ったら
当協会では、適正価格で供給する、保守・保安面も安心な優良ガス会社を紹介しています。
ご紹介できるガス会社は全国に約130社、支店・営業所は約1,450カ所に及ぶため、引っ越し先でのガス会社選びも安心です。
協会の強み
- 不透明な値上げを防ぐ見守り保証
- Googleクチコミ★4.9の顧客満足度
- 累計6.6万人の豊富な相談実績
新築時のガス会社は「着工するまでに」選ぶことが大事です。ガス会社選びでお悩みの方は、お早めにご相談ください。。
よく読まれている記事
よくある質問
-
オール電化とプロパンガスはどちらがいいですか?
-
「どちらがいいか?」は「どちらが安いか?」で比較すると分かりやすいです。
初期導入コストとランニングコストに分けてご説明します。
- 導入コストの比較
(価格:税別価格)
オール電化 プロパンガス併用住宅 主な設備 - エコキュート
- IHクッキングヒーター
- 工事費
- ガス給湯器エコジョーズ
- ガスコンロ
- 配管工事費
合計 約65万円 合計 約40万円
<プロパンガス併用住宅>ガス給湯器エコジョーズ:25万円、ガスコンロ5万円、配管工事費10万円として計算。エコキュートが高額な分、オール電化の方が高くなります。
- ランニングコストの比較
(価格:税別価格)
オール電化 プロパンガス併用住宅 主な設備 - 電気基本料金
- 1,134円
- 割安電気料金
- 7,598円
- 通常電気料金
- 3,858円
- 電気基本料金
- 1,134円
- 通常電気料金
- 3,897円
- ガス基本料金
- 1,500円
- プロパンガス代
- 3,300円
- 合計
- 12,588円
- 合計
- 9,831円
<プロパンガス併用住宅>関東で3人家族、使用量の前提を電気・ガス共に1年の平均的な使用量で計算。ガスの価格:関東の適正価格である単価330円、基本料金を1,500円で計算。電力会社:東京電力スタンダード。協会推奨の適正価格で計算すると、プロパンガス併用住宅の方が安くなります。ただし、地域の電気料金体系や、ご家庭のライフスタイルによって最適な選択は変わります。
最終判断は「自分の暮らし方に合っているか」を基準にすることが大切です。
- 導入コストの比較
-
ハウスメーカーが指定したガス会社は変えることはできますか?
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はい、できます。
指定された会社をそのまま使うことも可能ですが、注意が必要です。なぜなら、指定されるガス会社の多くは「平均価格」で契約されており、割高になるケースが少なくないからです。
プロパンガスの料金には大きく 2種類あります。
- 平均価格
石油情報センターが全国のガス会社(850~3,000社)に調査して公表する都道府県別の平均値です。ガス会社ごとの裁量で価格が決まるため、全体的に高めになりがちです。
- 適正価格
平均価格より約30%安くなることを目指して設定された、適正と考えられる料金です。適正価格なら、平均価格と比較して平均37%、年間平均4万7,000円節約することが可能です。
- 平均価格
-
新築時にプロパンガス会社を選ぶ時、注意するポイントは何ですか?
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はい、これだけは押さえておきたいポイントが5つあります
- 建築会社や工務店任せにしない
建築会社や工務店が紹介する会社が必ずしも「安くて優良」とは限りません。選定基準が料金以外の要素に左右される場合もあるため、ご自身で確認することが大切です。
- 複数社の見積もりを取る
少なくとも3社程度から見積もりを取ると相場が見えてきます。ただし近隣の小規模ガス会社だけで比較するのはあまりおすすめできません。
- 地域毎に異なる「適正価格」の事前把握
プロパンガスの料金は都道府県によって大きく異なります。たとえば北道は関東に比べて約2倍になることもあります。事前に地域の適正価を把握しておきましょう。
- 極端に安い料金には注意する
適正価格を大きく下回る場合は「一時的な売り込み価格」の可能性がります。契約後すぐに値上がりするケースもあるので、注意が必要です。
- 保安体制を確認する
ガス会社の中には、点検や設備管理が不十分なところも見受けられます契約前に、安全基準や保安体制をしっかり確認しておくことが安心につがります。
結論として、新築時のガス会社選びでは「料金だけでなく、安全性や将来の安定性」も重視することが大切です
- 建築会社や工務店任せにしない
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新築段階で、ガス会社を決めるタイミングはいつがベストですか?
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着工前、理想は1カ月前。遅くとも2週間前までに決めることをおすすめします。
その理由は、以下の通りです。
- 基礎工事で必要な準備があるため
基礎工事のコンクリートを流す前に、鉄筋を組む段階で「スリーブ」と呼ばれる配管用のパイプを埋め込む必要があります。
これを利用してガス配管や配線を通すため、事前にガス会社を決めておくことが重要です。
- 後から工事するのは非効率だから
コア抜きドリルで後から穴を開けることも不可能ではありませんが、余計な工事費やリスクが発生します。やはり計画的に準備しておくのが正しい方法です。
新築時は他の準備が優先され、ガス会社の手配は後回しになりがちです。安心して工事を進めるためにも、できるだけ早めにガス会社を決めておきましょう。
- 基礎工事で必要な準備があるため
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ガス乾燥機などの設備は、どこに見積もり依頼するのがいいですか?
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主に3つの依頼先が考えられます。それぞれにメリット・デメリットがあるため、ご自身に合った方法を選ぶことが大切です。
- プロパンガス会社
- メリット :
- ガス契約と一緒に依頼できるため、手続きがシンプルでスケールメリットを期待できます。
- デメリット:
- 必ずしも最安値とは限りません。
- ホームセンター
- メリット :
- ガス乾燥機の価格が安い場合があります。
- デメリット:
- ガス会社との手配が別になるため、調整に手間がかかります。
- 通販サイト(ネットショップなど)
- メリット :
- 本体価格が安いケースがあります。
- デメリット:
- 型番や仕様を正確に選ぶ必要があり、注文時の確認に注意が必要です。
コスト重視ならホームセンターや通販、手続きの安心感や一括対応を重視するならプロパンガス会社、という形で選ぶのが現実的です。
- プロパンガス会社

プロパンガス料金消費者協会
- ・1950年
- 群馬県伊勢崎市生まれ。
- ・1980年
- ソード株式会社(後の東芝パソコンシステム株式会社)に入社。
- ・2010年
- 一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会を設立して理事に就任。
- ・2011年
- 同代表理事に就任。現在に至る。
- ・2023年
- BSテレビ東京「マネーのまなび」で、不透明なプロパンガスの料金について取材を受け、番組内で解説。
設立当時、プロパンガスは都市ガスに比べて約1.8倍も高い状況にも関わらず、消費者が相談できる団体は皆無であった。そこで、鈴木は消費者の立場に立って、不透明なガス代について料金面から取り組む団体として協会を設立した。
それまで存在しなかったプロパンガス料金の“適正価格”の設定に奔走。大手供給業者の賛同を得て、設立10年足らずで”適正価格“を共通言語として全国展開を達成し、130社以上のプロパンガス会社とパートナー契約している。
現在はプロパンガスの”適正価格“の指標になる「CP速報」を毎月執筆し、ガス料金の適正価格での供給に貢献している。