2021年4月のCP
2021年4月CPは560ドルで3月比65ドル下落
3月31日に4月のサウジアラムコCPが発表されました。3月の625ドルに対し65ドル下落の560ドルです。OPECプラスの原油減産緩和が影響しているようです。


OPECプラス需要堅調で
5〜7月に段階的原油減産緩和へ
CPが12か月ぶりに下げました。
2020年4月に史上最低価格の230ドルを付けた後、11か月間ジリジリと値を上げ続けてきたCPですが、ようやく下げに転じました。
OPECプラス(石油輸出国機構に加盟・非加盟の産油国の連合体)は、4月1日にオンラインによる閣僚級会議を開催し、5月から7月にかけて段階的に原油減産を緩和していく方針を決めました。
主な背景には、米国や中国などで新型コロナウィルスのワクチン接種が進み、両国を筆頭に景気が改善してきたことが挙げられます。
ちなみに米国では、3月の就業者が91万人増えたと発表がありました。事前の増加予想では65万人程度だったので大幅に上回っています。新型コロナウィルスのワクチン接種が進み、規制が緩和されたことから労働市場が急回復したようです。
米国では、ワクチン接種者率がすでに30%を超えています。人口が約3.3億人でその30%は約1億人です。日本は、4月2日現在で約110万人ですので比較にならないです。
サウジアラビアが米国に配慮?
サウジアラビアはOPECプラスとは別枠で、日量100万バレルの減産を自主的に行っていましたが、これも5〜7月の3か月で段階的に減産を終了するようです。
あまり原油高が続くと、3月に予算が成立した米国の約210兆円の追加経済対策の効果が薄くなるので、米国がサウジアラビアに交渉したのではないかという情報も流れています。
原油価格というのはメインは需要と供給で決まるものの、政治で決まる要素も少なからずあるということでしょうね。
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