プロパンガスは安くできる!プロパンガスと都市ガスの料金比較とガス代を安くする方法

「プロパンガスは高い」というイメージはありませんか?「適正価格」のガス会社を選ぶことで、プロパンガスでも都市ガス並み、あるいはそれ以上にガス代を安くできる可能性があります。プロパンガスと都市ガスの料金を比較し、ガス代を節約する方法をご紹介します。
「プロパンガスと都市ガスはどっちが安い?」「プロパンガスを安くしたい!」とお悩みではないでしょうか。平均価格で比較すると、プロパンガスより都市ガスのほうが安くなります。
しかし「適正価格」のガス会社に変更することで、あなたのご家庭のガス代を大幅に安くできるかもしれません。
今回は、プロパンガスと都市ガスの料金比較と、プロパンガスを安くする方法をご紹介します。
適正価格のガス会社への変更でプロパンガスが約30~40%安くなる可能性があります!
詳細は後述しますが、一般的な平均価格で比較した場合、都市ガスよりプロパンガスが高くなります。そのため、「ガス代を安くするには都市ガスへの変更しかない」と思われるかもしれません。
しかし、プロパンガスを都市ガスに変更しなくても、ガス代を大幅に安く削減する方法があります。
それは、現在のプロパンガス会社から「適正価格のガス会社」に乗り換えることです。そうすることで、ガス代を大幅に安くできる可能性があります。プロパンガス料金消費者協会では、平均して37%安くなった実績があります(2024年3月調査)。
どうすればガス代を安くできる?ケース別に解説

ガス代を安くするためには、次のようなケースごとに注意すべきポイントがあります。
新築住宅のガスを選ぶ場合
新築の場合は、最初から適正価格のガス会社を選んでおくことで、今後のガス料金を安く抑えられます。その際は、都市ガスとプロパンガスの特徴を知っておくことが大切。
都市ガスは初期費用がかかる一方、月額料金は安くなります。ただし、利用できるエリアが「都市部」に限られていることがデメリット。
一方で、プロパンガスは初期投資がほとんどかからず、基本料金と従量単価が適正価格のガス会社を選べばガス代が安くなるのがメリットです。
これから集合住宅に引っ越す場合
集合住宅では、物件オーナーがガス会社を決めるため、入居者が自分の判断でガス会社を変えることはできません。そのため、集合住宅に引っ越す場合は、物件選びの際に基本料金と従量単価を確認しておくことが大切です。
不動産会社に問い合わせればガス料金を調べてもらうこともできます。入居後にガス代が高いと悩まないためにも、事前に適正価格かどうか確認することをおすすめします。
現在のガス代を安くしたい場合
賃貸ではない戸建て住宅であれば、ご自身でガス会社を自由に変更できます。適正価格のプロパンガス会社を選ぶことで、ガス代が安くなる可能性があります。
ガス会社を選ぶ際は、永続的に適正価格でガスを供給できるガス会社と契約することが重要です。最初だけ安い格安料金を提示するガス会社もあるので、惑わされずに慎重に選びましょう。
プロパンガスと都市ガスの料金比較
まずは、プロパンガスと都市ガスの料金について、次の7つの都道府県で比較してみましょう。なお、エネルギー量の違いから両者は単純比較できないため、都市ガスの従量単価に2.23倍を掛けて初めて対等に比較できています。
| 都道府県 | プロパンガス | 都市ガス | 適正価格のプロパンガス |
|---|---|---|---|
| 東京都 | 8,354円 | 4,495円 | 4,730円 |
| 北海道 | 11,310円 | 5,787円 | 5,940円 |
| 山梨県 | 8,507円 | 5,437円 | 4,730円 |
| 静岡県 | 8,917円 | 6,029円 | 4,950円 |
| 大阪府 | 8,411円 | 4,984円 | 5,830円 |
| 岡山県 | 9,469円 | 6,443円 | 5,940円 |
| 高知県 | 8,576円 | 7,221円 | 5,940円 |
| 福岡県 | 8,957円 | 6,284円 | 5,940円 |
・プロパンガス平均価格は「石油情報センター」より2025年10月発表(2025年8月分)を参照。
・都市ガスの料金は以下を参照。
「北海道」北海道ガス一般料金表の2025年12月検針分「A」を採用。(一部エリアで11月検針分の場合も有り)
「東京都」東京ガス一般料金表の2025年12月検針分「B」を採用。(一部エリアで11月検針分の場合も有り)
「山梨県」東京ガス山梨一般料金表の2025年12月検針分「B」を採用。(一部エリアで11月検針分の場合も有り)
「静岡県」静岡ガス一般料金表の2025年12月検針分「B」を採用。(一部エリアで11月検針分の場合も有り)
「大阪府」大阪ガス一般料金表の2025年12月検針分「B」を採用。(一部エリアで11月検針分の場合も有り)
「岡山県」岡山ガス一般料金表の2025年12月検針分「B」を採用。(一部エリアで11月検針分の場合も有り)
「高知県」都市ガスは、四国ガス一般料金表の2025年12月検針分「C」を採用。(一部エリアで11月検針分の場り)
「福岡県」都市ガスは、西部ガス一般料金表の2025年12月検針分「B」を採用。(一部エリアで11月検針分の場り)
<関連記事>:プロパンガスの価格比較で料金見直し
このように、平均価格での単純比較では、すべての地域で「都市ガスよりプロパンガスのほうが高い」という比較結果になりました。しかし、これはあくまで平均価格での話。プロパンガスの「適正価格」と比較した場合、その差はぐっと縮まるか逆転しています。
地域によってはプロパンガスのほうが安いことも!
プロパンガスの平均価格と比べて、適正価格のプロパンガス会社は平均37%(2024年3月調査)も安くなります。都市ガスとほとんど同じくらいの料金になるか、都市部以外ではプロパンガスの方が安くなることもあるくらいです。
前述したように、都市ガスは地域によっては利用できないので、どこでも利用できるプロパンガスは便利。そのため、ガス代を安くしたいならまずは都市ガスではなく、適正価格のプロパンガス会社を検討してみるのがおすすめです。
なぜプロパンガスは都市ガスより高い?

先ほどのプロパンガスと都市ガスの料金比較で、「なぜプロパンガスのほうが高いのか」不思議に感じたのではないでしょうか。それには次のような理由があるのです。
配送にかかるコストが高い
都市ガスは地下のガス管を通じて、各家庭にガスが供給されます。最初にガス管を引くために膨大なコストがかかりますが、その後は配管で供給できるのでランニングコストが安くなります。
一方で、プロパンガスは担当者が各家庭にボンベを配達しないといけないため、人件費や輸送費などのコストがかかります。それが価格に転嫁されるため、プロパンガスのほうが高くなる傾向があるのです。
都市ガスとは料金システムが異なる
プロパンガスと都市ガスは、料金システムが異なります。都市ガスは2017年の自由化までは公共料金として規制されており、「総括原価方式」によって料金が決まっていました。供給原価に適正利益を上乗せして料金が決定するので、安定供給が可能になります。
一方で、プロパンガスの場合は「自由料金制」なので、ガス会社が自由に料金を設定できるため、割高な価格設定になりがちです。ただし、都市ガスも現在では一部のエリアを除いて自由料金になりました。
<関連記事>:LPガスと都市ガスの違いをマルっと解説!意外な差とは?
価格設定に不透明な部分が多い
プロパンガスは消費者に分かりやすく料金を公開する義務がありません。これはガス会社にとっては好都合。消費者側で価格を比較するすべがなく、高額設定や不当な値上げが容易に行える環境でした。プロパンガス業界ではこうして不透明な料金設定が慣習化してきたのです。
ようやく近年では、大手ガス会社を中心に消費者にガス料金の一部が公開されるなど、ガス料金の透明化を進めるための新たなルールが施行されるようになりましたが、消費者が迷うことなくガス会社を選ぶ基準になるレベルにはなっていないのが現状です。
「適正価格のプロパンガス会社」とは?
「適正価格のプロパンガス会社」では、現状の「高すぎる価格」を是正し、消費者の皆さまにプロパンガスを適切な価格で供給しています。
そもそもプロパンガスは高すぎる!

上図をご覧ください。簡単に言えば、左側の「地域平均価格」のプロパンガスは高すぎです。適正価格のプロパンガス会社を選んで契約すれば、都市ガスに近い料金もしくは都市ガスよりも安く利用できるようになります。
例えば「一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会」では、地域平均価格より平均37%(2024年3月調査)安い料金で利用できるプロパンガス会社を紹介しています。
一般的なガス会社では、卸価格より高い料金で消費者にガスを販売します。
それは、ガソリン市場で、ガソリンスタンドが卸売業者からレギュラーガソリンを1リットルあたり120円で仕入れ、運営費や利益を加えて175円(2025年10月現在のレギュラーガソリン全国平均価格)で販売するのと同じです。
ガス会社も同様に、仕入れ値に利益や経費を上乗せして販売します。
協会では、卸価格で消費者に販売できるプロパンガス会社を募り、先ほどの例でいうと120円で消費者の皆さまにプロパンガスを販売できる仕組みを作っています。
プロパンガス料金消費者協会ではガス料金の適正価格を保証します

プロパンガス料金消費者協会には、業界初の「ガス料金見守り保証」があります。
前述したように、プロパンガスは自由料金制ですが、言ってしまえばこれは「ガス会社が勝手に値上げできてしまう」ということ。実際に、契約後に不透明な値上げが行われてしまう事例が多くあります。
そこで協会では、独自に厳重な審査を行い、適正価格を維持できるガス会社のみと提携し「会員」としています。プロパンガスは輸入商品なので、海外での原価が上がればガス料金は上がってしまいます。
協会では、そういった事情とは関係のない「不透明な値上げ」は認めていません。
しかし万が一、提携ガス会社が不当な値上げをした場合は、ご利用者さまから連絡いただくことで、協会がガス会社に確認し、不当と認めたものに対しては是正を求めます。
この保証は1年や3年などの期間限定ではなく「永久保証」ですから、協会を通してガス会社を選ぶことでプロパンガスを適正価格で末永く利用できるのです。
消費者の皆さまに高く評価されています
プロパンガス料金消費者協会は、2009年4月にNPO法人として設立され、2010年11月に一般社団法人へ改組されました。設立以来、2025年8月現在で累計6万8,000戸のガス会社切り替え実績があります。
設立の目的は、プロパンガス業界の健全化です。 これまで、消費者の立場からプロパンガス消費者のために活動する団体はなく、消費者はガス会社の都合で設定された高いガス料金を払い続けてきました。
建前としては「ガス会社選択は消費者の自由」ですが、現実は決して自由とはいえない業界です。
そこに一石を投じたのが協会です。「プロパンガス消費者は納得のいくガス会社を自由に選択できる環境を作りたい」この活動が多くの消費者の皆さまから感謝される理由といえるでしょう。
「本当にそんなことができるのか」と疑問に感じた方は、ぜひGoogleでプロパンガス料金消費者協会と検索してみてください。そこのクチコミをお読みいただければ、協会が消費者の皆さまから高い評価をいただいていることが分かります。
<関連記事>:当協会が初めての方へ
よくある質問

プロパンガス料金消費者協会についてよくある質問をまとめました。
ガス会社を変更するのに必要な期間は最短でどれくらいですか?
最短で2週間前後です。プロパンガスの業界には「1週間ルール」というものがあり、変更の申込をしてから7日間は工事が出来ません。ご相談いただく際はスケジュールにご注意ください。
<関連記事>:切り替え簡単!高いプロパンガス会社は今すぐ変更!
なぜ協会経由だと安くなるのですか?
協会が紹介するガス会社では、通常の流通経路を1段階スキップすることで、安い価格を実現しているからです。
通常:①元売り会社→②卸売り会社→③小売店→④消費者(4段階)
協会:①元売り会社→②卸売り会社→③消費者(3段階)
つまり通常③の小売店を省き、②卸売り会社から③消費者に直接お届けすることで、中間マージンをカットしています。これにより、従来より大幅に安い価格でプロパンガスをご利用いただけるのです。
<関連記事>:ガス会社の変更でガス代30%削減!
プロパンガス料金の見直しは「プロパンガス料金消費者協会」へご相談ください
プロパンガスは料金システムや配送コストなどの理由から、平均価格で比較すると都市ガスより高くなります。しかし、今回ご紹介したように「適正価格」のプロパンガス会社を選ぶことで、今までよりガス代を安くすることが可能です。
「一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会」では、現状よりもお得な価格でプロパンガスを供給できる、優良ガス会社をご紹介します。協会によると、平均して37%安くなった実績があり(2024年3月調査)、ガス料金が安くなる可能性があります。
さらに、協会では適正価格の「永久保証」を実現しており、利用者の皆さまは「不当な値上げ」を心配する必要がありません。万が一、ガス会社が理由の不透明な値上げをした場合、協会が責任をもってガス会社と交渉し、価格適正が維持できるよう調整します。
「新築や引っ越しで新しくガス会社を選びたい」「ガスを安く使いたい」といったお悩みがある方は、ぜひプロパンガス料金消費者協会に相談してみてください。
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プロパンガス料金消費者協会
- ・1950年
- 群馬県伊勢崎市生まれ。
- ・1980年
- ソード株式会社(後の東芝パソコンシステム株式会社)に入社。
- ・2010年
- 一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会を設立して理事に就任。
- ・2011年
- 同代表理事に就任。現在に至る。
- ・2023年
- BSテレビ東京「マネーのまなび」で、不透明なプロパンガスの料金について取材を受け、番組内で解説。
設立当時、プロパンガスは都市ガスに比べて約1.8倍も高い状況にも関わらず、消費者が相談できる団体は皆無であった。そこで、鈴木は消費者の立場に立って、不透明なガス代について料金面から取り組む団体として協会を設立した。
それまで存在しなかったプロパンガス料金の“適正価格”の設定に奔走。大手供給業者の賛同を得て、設立10年足らずで”適正価格“を共通言語として全国展開を達成し、130社以上のプロパンガス会社とパートナー契約している。
現在はプロパンガスの”適正価格“の指標になる「CP速報」を毎月執筆し、ガス料金の適正価格での供給に貢献している。

