ガス代を節約する方法はネット上にもたくさん紹介されています。
このページもその一つです。ただ、他のサイトで紹介されているガス代節約の方法では、高いプロパンガス代を安くすることはできず、あまり効果的とは言えないものがほとんどです。
そこで、当協会がおすすめするとっておきのガス代節約術を伝授します。簡単で費用も手間もかからない節約方です。もちろん私たちがアドバイス料を請求することもありません。
その方法とは、現在契約しているプロパンガス会社を解約して、当協会の会員プロパンガス会社に変更することです。
「ガス会社って変更できるの?」と思う方も多いかもしれません。
しかし、プロパンガス(LPガス)は公共料金ではありません。また、ガス会社はエリア別に区割りされて決められている訳でもありません。
ですから、プロパンガス会社はいつでも自由に変更できるのです。
家計の固定費には、電気代、ガス代、水道代などの光熱費があります。特にその中でも、ガス代は大きな割合を占める出費の1つです。
キッチンでガスコンロを使って調理したり、お風呂にお湯をためて追い炊きをしたりなど、プロパンガスの使い方は人それぞれです。家庭によっては、ガス代がうんと高くなるような残念な使い方をしている家もあるかも知れません。
そういうわけで、ガス代を節約する方法を知る前に、自宅のガス料金が他の家庭と比べてどれくらい高いのか安いのかを知っておくことが重要です。
もし、あなたのプロパンガス代が、上記ページに掲載された平均的なプロパンガス料金と比較して高いようなら、大問題です。
というのも、現在公表されているプロパンガスの平均相場がすでに、一般的に割高だと考えられているからです。よって、プロパンガス料金が平均相場より高い方は、現在契約しているガス会社の料金設定に問題があると考えた方がよいでしょう。
このような方は、プロパンガスの節約方法を考えるより、適正価格で供給してくれる良心的なガス会社に変更することが一番の節約術になるということをアドバイスしておきます。
他にも、ガス代が高い別な理由としては、利用しているのがプロパンガスであることが原因の場合もあります。
一般的に、プロパンガスは都市ガスよりも割高なので、同じような家族構成や使用量であっても、プロパンガス利用者の方がガス代が高くなってしまう傾向にあることは否定できません。
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もともと家庭用ガスには、プロパンガス(LPガス)と都市ガスの2種類がありますが、これらは供給方法や料金体系に違いがあります。
例えば、プロパンガス(LPガス)は、ボンベを業者が自宅まで配送してくれます。その発熱量は都市ガスの約2倍という高い火力があります。
利用料金は、毎月固定の基本料金と使用量に応じた従量料金だけなので、導入コストとして別途請求される料金は特にありません。
プロパンガス(LPガス)は災害時の復旧も早く、3日~1週間程度で復旧が行われるのが一般的です。
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これに対して都市ガスは、プロパンガス(LPガス)のようなボンベによる供給ではなく、地中のガス管を通して供給されます。そのため、引き込みをする導入コストとして、距離に応じて10~30万円程度かかるのが一般的です。
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また都市ガスは、災害時の復旧に1~2ヶ月ほどかかってしまうというデメリットもあります。
そんな都市ガスも、2017年4月に自由化されたことで、今やプロパンガス(LPガス)と同じように自由に選べるようになりました。つまり、複数のガス事業者の中から自分に合った料金プランのガス会社を自由に選べるようになったのです。
ちなみにプロパンガス(LPガス)はずっと以前から自由料金であり、契約する会社も利用者が自由に選ぶことができます。残念ながら、これを知らない方は意外と多く、いまだに高いプロパンガス料金に悩まされている方が多くいらっしゃるのが現実です。
とにかく、プロパンガス(LPガス)は事業者が自由にガス料金を設定できるので、消費者としては、できるだけ安いプロパンガス(LPガス)会社を選んで契約することがガス代節約にはとても有効です。
さきほども言いましたが、プロパンガス料金は、使用量に関係なくかかる基本料金と、使用量に応じた従量料金の合計です。
従量料金は、従量単価×使用量で求められますが、この従量単価をおろそかにしてはいけません。プロパンガス代が高い方はとくに、基本料金と1立方メートルあたりの従量単価がいくらなのかを確認することが重要です。
というのも、この従量単価が高いと、同じ使用量であっても高いプロパンガス代を払わなくてはならなくなります。ガス代節約のためには、基本料金と従量単価の設定が高くないかを確認し、さらに使用量が多すぎないかを見直すという2段階のチェックが不可欠なのです。
また、プロパンガスは自由料金なので、契約しているガス会社が設定している従量単価が他社よりも高いケースもあります。そのような場合は、今の契約を見直してガス会社を変更することで、プロパンガス料金を安くできる可能性も出てきます。
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プロパンガスの基本料金は、都道府県ごとに全国的な地域差があります。
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一般的に、北海道や東北、そして西日本の方が、関東地方や東海地方、甲信越地方などに比べて高めの設定となっています。
また、プロパンガス料金は一戸建てよりもアパートやマンションなど賃貸の住宅のほうが高いことが多く、特に一人暮らし向けのワンルームなどでは非常に高い傾向にあります。
基本料金は地域ごとに違いますが、関東地方の場合では、戸建て住宅で1,500円程度、賃貸住宅で1,800円程度が適正料金です。基本料金は使用量に関わらず毎月固定で支払わなければならないので、冬場に比べて使用量の少ない夏場などは特に影響が出てきます。
基本料金についても、他のガス会社と比較して高いようであれば、現在契約しているガス会社を見直すことで、大きく節約できる場合もあります。
LPガス料金は、戸建てより賃貸のアパートやマンションの方が高いのが普通です。しかし、入居後にガス代が高いと感じても、入居者本人が直接ガス会社に掛け合って安くするような交渉は簡単ではないので注意しましょう。
賃貸住宅のガス料金は、大家さんが契約したガス会社との関係で決まってしまうものです。アパートやマンションなどを新築した際の給湯器などは、その後のメンテナンス費も含めた形でガス料金に転嫁されることが多く、多少割高になってしまうことがあるからです。
ただ、どんなにプロパンガスの節約方法を試してみてもガス代が高いなら、大家さんに相談してみましょう。ガス会社の変更に大家さんが納得してもらえれば、結果的にガス代が安くなり、アパートやマンションの空き室対策にもつながるからです。
さて、プロパンガスの従量料金を節約したいなら、次の2つの点を見直さなければなりません。
先ほども言及したように、プロパンガスの従量料金は、従量単価×使用量(m3)という計算式で求められます。よって、プロパンガスの従量料金が高くなってしまう原因としては、ガスの使いすぎで使用量が多いのか、または、従量単価そのものが高いのかという2つの原因が考えられます。
もし、プロパンガスの使いすぎが原因でガス代が高いのなら、使用量を減らす節約方を考えなければなりません。逆に、従量単価が高すぎるためにガス料金が高くなってしまっているのなら、従量単価が安いガス会社に切り替えるといった対策をしなければなりません。
そもそもプロパンガスは自由料金なので、ガス会社によって従量単価はそれぞれ違っているのが当たり前です。差が大きいところでは、倍近く違うことも珍しくないので注意が必要です。
しかし、いくら使用量を抑えても、従量単価そのものが高ければプロパンガスの節約の効果は望めません。現在の供給契約状況と、他社で契約した場合の差を一度しっかりチェックしてみるとよいでしょう。
ガスや電気などの料金は、あらかじめ決まっていて選びようがないと思っている人も少なくありません。しかし、多くのサービスが自由化されるなか、どのようなガス会社と契約するかで、光熱費の負担は大きく変わってくることを認識しましょう。
特にプロパンガスの従量単価は、ガス会社によってそれぞれ異なります。プロパンガス料金には、エリアごとに標準的な設定料金がありますが、いわゆる平均価格と呼ばれるものは、高値設定であることが多いので要注意です。
この平均価格は、分かりやすく言うと談合価格のようなものです。都道府県によって違いがあるものの、プロパンガス業界の利益を優先した価格なので当然高くなっています。
自宅の従量単価が平均価格だからといって安心してはいけません。その平均価格は、当協会が提唱する適正価格に比べて20~30%ほども高い料金格差があります。
自宅のプロパンガスの従量単価が分からないという方は、今すぐ下記の料金自動診断ツールで調べてみましょう。ご利用中のプロパンガスの価格が適正かどうか、無料で自動診断できます。
たとえば、関東地方であれば、1m3あたり330円を超えるような従量単価になっている場合は注意が必要です。全国的に見ても、従量単価が500円を超えるようであれば料金設定が『高い』といえるので、ガス会社の乗り換えを検討すべきです。
ガス会社を見直すことで、その分ガス代を安くすることができるので、ぜひ当協会に相談してください。
基本料金も従量単価も平均相場なのに、ガス料金が高い場合は、単純に使いすぎの可能性があります。
ガスの使い方は家族の人数や生活様式によっても大きく異なりますが、標準的な家庭よりも使用量が多い場合は、やはり使い方を見直すことが重要です。
ガスの使用量は、ライフスタイルによって異なるので、住まいが戸建てか賃貸かによっても多少の差が出てきます。
一般家庭でガスを使う用途としては、ガスコンロでの調理とお風呂の給湯などが挙げられます。
特に冬に、毎日風呂場でお湯を沸かすようになると、ぐんとプロパンガスの使用量が上がるので注意しなければなりません。
ひと月あたりのプロパンのガス平均使用量は、一人暮らしや2人以下の世帯の場合は6.5m3、また、4人暮らしとなると、だいたい11.3m3程度です。(※「エネ研・石油情報センター」調査資料より)
これよりも多いようであれば、無駄づかいをしている可能性があります。 一度、検針票や請求書に書かれている使用量をチェックしてみましょう。
とはいえ、ガスの使用量は季節によっても差が出るもの。夏などの暑い季節はガスをあまり使いませんが、冬は寒いのでガスをよく使います。一年を通して平均してプロパンガスの節約をするのは難しい場合もあります。ガス料金を安く抑えたい場合は、やはり従量単価の安いガス会社を選ぶことが一番手っ取り早いプロパンガスの節約方法となります。
ここからは、プロパンガスの節約方法について紹介していきます。ガス代節約のポイントは、生活の中でできるだけガスを効率よく使うように工夫することです。
一般家庭で主にガスを使うのは、お風呂のお湯などを沸かす給湯器とキッチンのガスコンロです。したがって、ガス代が高い場合は、給湯器やガスコンロの使い方に何かしらの問題があると考えられます。
そこで、ここでは、ガスの無駄遣いを減らすことで、ガス代節約につながるプロパンガスの節約テクニックを具体的に紹介します。
一般家庭でガスを多く使うのは、お風呂です。給湯器のお湯を沸かすためには、ガスを大量に使わなければなりません。
使用量に影響が大きいのはお風呂のバスタブにお湯を張ることです。バスタブに毎日お湯をためて入っている家庭では、シャワーで済ませる家庭よりも多くガスを使うことになります。
お風呂にかかるガス料金を減らすためには、浴槽にためるお湯の量を少なくすることが大事です。お湯の量が多ければ多いほど、ガス代も余計にかかるからです。
お風呂でお湯の量を減らすことは、ガス代の節約だけでなく水道代の節約にもなるので一石二鳥です。お湯に浸かることにはリラックス効果などのメリットもありますが、必要以上のお湯をお風呂に張っていることも少なくありません。お湯を少なくしても、工夫すれば肩までしっかり入って温まることは可能なので、適正量を見直してみましょう。
風呂場に関しては、お湯の量を減らすほかに、追い炊きをしないようにすることも、ガス代節約のためのテクニックです。
お湯をたくさん張ると、一定温度を維持するために追い炊きしてその都度ガスを使うことになるので注意しなければなりません。バスタブに毎日お湯を張りたいという人は、追い炊きをしないようにするだけでも大幅な節約が見込めます。
できるだけガスを使わないようにするためには、お湯を張ったらすぐに入浴することがポイントです。
特に自動追いだき機能がついている場合は、風呂の蓋を閉めるなどしてお湯の温度を下がりにくくすることも大事です。家族の入浴時間帯を合わせて、お湯が温かいうちに続けて入るようにするなど、できるだけ追い炊きをしないで済む工夫をしましょう。
また、自動追い炊きではお湯の設定温度を高くしすぎないことも大事です。設定温度が高いと、お湯がさほど冷めてもいないのに追い炊きを繰り返してしまうことにつながります。
特に、冬場などお湯の温度が下がりやすい季節では、頻繁に追い炊きをすることになってしまうので注意しましょう。適温で設定しておくことが大事です。
ふだん何気なく入っているお風呂ですが、その設定温度を見直すことで、思わぬガス代節約につながることもあります。風呂の温度は世代間で好みに差がありますが、一般的に適温だと言われる温度は、42度程度とされています。これを、38度~40度くらいの少し低めの温度に下げれば、それだけ給湯器の負担が減ることになるので、ガス代節約になります。
高齢者のいる世帯だと、風呂の温度は高め設定になりがちですが、高温の入浴はガス代節約のためというより、健康面の観点からもあまりおすすめできません。
熱いお風呂に入ると、すぐに汗がたくさん出るので身体がよく温まったような錯覚を起こしますが、実は体内はそれほど温まってはいません。それどころか、血圧が急激に上昇し、ヒートショックの原因にもなりかねません。
38度~40度くらいの低めの風呂の温度なら、血圧もゆるやかに低下し、内臓も活発になって筋肉もゆるみ、全身がリラックス状態になるので一日の疲れがすっきりとれます。
寒い冬に温度を下げて入るのがためらわれるなら、夏だけでも風呂の温度を下げることで、給湯器の負担を減らすこともできます。ガス代節約のためというより、健康増進のために無理なくできる節約法として試してみる価値ありです。
温水シャワーの使いすぎにも注意が必要です。シャワーを使う時にも給湯器でお湯を作ることになるので、出しっぱなしにしないで、こまめに止めるよう心がけることが大切です。
お風呂はシャワーだけで済ませているという人も、長時間使用すれば、やはりプロパンガスの使用量はかさみます。
特に一人暮らしの若者や年頃の女性などは、朝に髪を洗う習慣が定着しています。夜は風呂釜にためたお湯にじっくり浸かり、朝も身だしなみのためにシャワーで洗髪するというような生活様式だと、とてもガス代節約にはつながりません。
シャワーを使う時間を短くするか、思い切って朝のシャワー習慣を止めることもプロパンガスの節約のためには必要な決断です。
どうしてもシャワーの使用量を減らせないという方は、節水機能のあるシャワーヘッドを使うという節約方もあります。
最近では、節水だけでなく、水道水の塩素を除去するものや、節水しながら水圧アップもできるさまざまなシャワーヘッドが売られています。
このような多機能なシャワーヘッドなら、プロパンガスの節約だけでなく、水道水の節約も同時にできるので、試してみる価値は十分にあるアイテムと言えます。
ガスをよく使う場所として、次に多いのがガスコンロのあるキッチンです。火力が大きい場合と長時間火を使う場合の2つのケースで、ガスの使用量が増えてしまいます。
そこで、小さな火力でも調理ができるようにしたり、短時間で調理できるよう工夫することが大切になります。
小さな火力でも済むようにするためには、たとえば、底の大きい鍋を使う方法があります。鍋底が大きいと熱効率が良くなり、無駄なく熱を使うことが可能です。また、鍋底の大きさに合わせた火力に調節することも大事なポイントです。
鍋底からはみ出したぶんの炎は無駄になってしまいますから、必ず鍋底に収まる程度に火力を合わせるようにしましょう。また、火力は強火にせず、中火を心がけるだけでもガス代節約につながります。
熱効率に優れた鍋やフライパンを使うのも効果的です。熱効率がよいと小さな火力でも美味しく調理ができ、かつ節約効果も見込めます。鍋を火にかける際には、水滴を拭き取ってから火にかけることも大切です。水滴がついていると、蒸発させるために余分な火力を使うことになるからです。
ガスコンロを使う時間そのものを短くするというのもポイントです。
たとえば、煮込み料理などで長時間鍋を火にかけていると、それだけガス代がかさんでしまいます。
調理時間を短縮する方法としては、圧力鍋を使ったり、保温調理器を使ったりする方法があります。保温調理器は高い保温性を誇る鍋なので、短時間火にかけるだけで、火から下ろした後でも一定温度を長時間保ち続けます。余熱で調理することができれば、ガス代節約にはとても有効です。
ガスの使用時間を抑えたいなら、電子レンジや炊飯器、電気ケトルのような調理家電を使うことも効果的です。電気代はかかりますが、ガスの基本料金などが高い場合には、電気のほうが安く済む場合も少なくありません。
また、電子レンジでの調理は、ガスコンロでの調理よりも時間短縮できるということもよくあります。便利な製品を上手に利用して、賢くガス代を節約しましょう。
家電の中でも炊飯器は、電子レンジ以上に優秀です。炊飯器はご飯を炊くのに1回あたり数円しかかかりません。しかもご飯だけでなく、おかずを調理したり、パンを焼いたりすることもできるので、電子レンジと同じくらい活用範囲が広いのが特長です。
このように電子レンジや炊飯器など、便利な家電のアイテムを使ってレシピを工夫すれば、ガス代を節約しつつ美味しい料理が作れるでしょう。
プロパンガスの節約方法としては小さな節約術ですが、ガス代を上げてしまっている原因の1つとして、ガスのバーナー部分が詰まっていることがあります。
バーナー部分が詰まっていると熱効率が悪くなって、無駄にガス代がかかることになります。安全面でも問題があるので、バーナー部分は常にきれいに掃除をしておくようにしましょう。
掃除方法は、バーナーの炎が出る穴の部分に詰まっている汚れを、竹串を使って取り除きます。ガスコンロの使用頻度が高い家庭や、いため物や揚げ物など、油を使う料理をよくする家庭は詰まりやすい傾向があります。定期的にチェックして、掃除するよう心がけましょう。
食材を常温にしておくことも、ガスコンロの使用時間を短くする大事な節約術です。
たとえば、お湯を沸かすときに、常温の水道水を沸かすのと、冷蔵庫に入っていたペットボトルの水を沸かすのとでは、お湯が沸騰するまでの時間が大きく異なります。
冷たいものを調理するほうが時間がかかり、ガス代がかさんでしまうので、食材や水などはできるだけ常温に戻してから使うようにすれば、ガス代節約の助けになります。
特に、凍ったままの食材を使うと、温めるのに時間がかかるので余計なガスを使ってしまいます。冷凍した食材は、あらかじめ解凍してから使いましょう。 時間があるときは、冷凍庫から冷蔵庫に移して自然解凍し、時間がない場合は、電子レンジの解凍機能などを使います。
調理に使う水は、冷蔵庫で保存したものではなく常温の水を使いましょう。冷やしていないものを使うことで家事を効率化することも可能です。
調理法によってもガスの消費量が変わることにも注意しておきましょう。ガス代節約のためには、手早く調理できるような料理を選ぶことも大きなポイントになります。
一般的な調理方法としては焼く、いためる、蒸す、煮る、ゆでる、揚げるといった方法があり、それぞれ調理時間が異なります。
一般的には、煮るよりも蒸したり、いためたり、焼いたりといった調理法のほうが、使う水の量が少ないので調理時間が短くて済み、ガスの消費量も少ないという傾向があります。
プロパンガスの節約方法としては、こうした調理時間が短い調理方で作ることができる料理のレパートリーを増やすよう心がけましょう。
煮たりゆでたりするときには、できるだけ調理時間が短くなるように、きちんと鍋に蓋または落とし蓋をするようにします。蓋をすることで、鍋から熱が逃げにくくなり、調理効率が上がるからです。
煮物や揚げ物はガスコンロの使用時間が長くなりがちなので、できるだけ控えたほうがよいですが、作る場合はひと工夫しましょう。
たとえば、揚げ物をするなら、時間短縮できる方法を考えることが大事です。具材は火が通りやすい大きさにカットしたり、あらかじめ火を通しておいて衣にサッと火を通すだけで済むようにしておけば、短時間で揚げ物が作れます。
ガスコンロを使う時間をなるべく短くするためには、作り方や手順に気を配ることも大切です。 たとえば、複数の食材を一つの鍋で同時に調理したり、余熱を使って保温調理をしたりすると、ガスの使用時間を減らすことにつながります。同時調理をするためには、調理の段取りや順番も大事です。
肉と野菜を調理するなら、まずはアクの少ない野菜からゆでて、その後に肉をゆでれば、同じ鍋のお湯で一気に完了することができます。そのお湯でスープなども作ってしまえば、あっという間に一品追加することも可能です。
ガス代節約には、作りおき調理やまとめ調理もおすすめです。毎日こまめに調理するよりも、一度にまとまった量の物を作ったほうが、調理の回数が減るぶんガス代が安くて済むからです。まとめて作れば熱効率もよく、美味しく仕上がるのもメリットです。
具体的には、前日の夜のうちに翌朝のごはんのおかずも一緒に調理してしまえば、朝はガスを使わずに済ませることができます。
週末に副菜などの小さなおかずをまとめて作り置きしておき、平日はメインディッシュを調理するだけにしておくのもよいプロパンガスの節約術です。ガスコンロを使う時間だけでなく、調理にかける時間そのものも短縮できます。
料理に使う野菜を、ガスコンロではなく電子レンジであらかじめ下ゆでしておくのもよい節約方です。電子レンジの活用はガス代節約ができるだけでなく、鍋を使わないので洗い物も少なくて済みます。
便利グッズを使う節約法としては、市販されている節約製品をフル活用して、効率的に行う方法もあります。
たとえばお風呂の追い焚き回数を減らしたい場合には、お湯の温度が下がらないようにする保温シートなどが使えます。風呂上がりにシートをのせてから風呂蓋をするだけで、お湯の温度が下がりにくくなるので、無駄な追い焚きが防げます。お湯の中に入れて使う保温器や、追い焚きに似た機能を持つ電気製品なども使えるでしょう。
入浴時に使うお湯の量を減らしたい場合は、節水シャワーヘッドなどもおすすめな節約法です。水の勢いはそのままで、お湯の量だけを減らすことが可能です。
キッチンのガス代を減らすには、手持ちの鍋に被せるだけで簡単に保温調理ができる鍋帽子という便利グッズを使うのもよい方法です。 キッチン周りにおけるガス代節約には、洗い物をするときにお湯を使わないというのも大事なポイントです。
冬場は水が冷たいので、油汚れなどをきれいに落とすために食器をお湯で洗うことがあります。しかし、このような場合は給湯器を使うことになるので、お風呂を沸かすのと同じく、ガス代がかさんでしまうので特に冬は注意が必要です。ガス代節約のためには、冬でも洗い物はできるだけ水でするようにしましょう。
どうしても水の冷たさが気になるときは、冬だけでもゴム手袋をはめるなどして対処することもできます。汚れが落ちにくい場合は、洗いおけにつけおくなどして、汚れが落ちやすいように工夫しましょう。水を出しっぱなしにして洗わないので、水道代の節約にもなります。
プロパンガスの料金を節約するための方法はいろいろあります。お風呂やキッチンのガスコンロの使いすぎなど、心あたりがある場合は、ガスの使用量を節制することで、ガス料金を節約することは十分可能です。
ただし、使いすぎでもないのに、なぜガス料金が高いのか分からない場合は、まずは現状の料金体系が適正なのかどうか、確認することをおすすめします。
プロパンガスは自由料金なので、基本料金や従量料金がそもそも高すぎるというケースも十分ありえます。実際どれくらいガス料金が安くなるか気になる方は、料金自動診断でシミュレーションをしてみましょう。
お住まいのエリアで、いくら安くなるのか1分でチェックできます。現在のガス料金が平均相場より高くなっている場合は、適正価格のガス会社へ契約の切り替えサポートもあるので安心です。
なぜ月々のガス料金が高いのかが分からないと、効果的な対策が立てられないので、まずは現状を分析して原因を探してみましょう。そこからご自身の状況にあわせたガス代節約の対策を行うことがポイントです。
たいていの方は、プロパンガスを適正な価格より約30%ほども高い平均価格で契約しているため、適正価格のガス会社に変更することでその約30%分を安く節約できるからです。
ガス会社を変更するのは自由です。プロパンガスの料金は自由料金制なので、高いガス会社といつまでも契約しているのは損です。高いガス会社かどうかは、従量単価をチェックすればすぐ分かります。従量単価が分からない人は今すぐ、料金自動診断で調べてみましょう。ガスの使用量を控えるより、適正価格のガス会社に変更する方が、実は一番簡単な節約術なのです。
ガス代が高い原因としてチェックすべきは、使用量と従量単価の2つです。ガス料金は使用量が多くなれば当然、高くなります。しかし、従量単価そのものが高いために高額なガス料金になっている場合もあります。従量単価が高い場合は、使用量を減らすことより、適正価格の単価で供給してくれるガス会社に変更することが一番の節約方法となります。
当協会の「料金自動診断」ツールを利用すれば、ひと月の使用量と請求額を入力するだけで、無料で簡単に調べることができます。しかも、この診断ツールは、割り出された従量単価をもとに、お住まいのエリアの適正価格との違いを計算して年間の節約額をシミュレーションしてくれるので、ガス代節約にはおおいに参考になる優れたツールです。
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