都市ガスとプロパンガスの変更前の価格差は約1.6倍です。それが変更後はほぼ同額になります。ここでは埼玉県を例に挙げて比較しましたが、埼玉が特別ということではありません。エリアによってバラツキはありますが、変更によって価格差が大幅に小さくなるのはどのエリアでも同様です。エリア毎の詳細についてはこちらのプロパンガスと都市ガスの料金比較をクリックしてご確認ください。
協会として、毎日多くの方から相談を受けていると、高いプロパンガスに対する不満は非常に大きいことがわかります。ではなぜこうも高いのでしょうか?当協会の意見は下記の通りです。
1. プロパンガス業界では長年価格競争が行われてこなかった。「お互いの顧客を取り合わない」「利益率の高い高価格を維持する」という2つの暗黙のルールによって公正な競争が行われてこなかった結果、公共料金である都市ガスと比較して大きな差ができてしまった。
2. 公共料金ではなく、自由料金である。都市ガスが公共料金であるのに対し、プロパンガスは自由料金です。業界には値上げや値下げについての統一ルールがなく、各社の責任者の一存でいつでも値上げ・値下げが可能です。つまり原油の値上げがあれば、すぐに販売価格が上がることになります。逆に原油が下がった時は「値下げはもう少し様子を見てからにしよう」となり、値下げ自体が見送られることにもなります。
3. 流通経路に問題がある。昔はどんな田舎にも駄菓子屋さんなどの「商店」がありました。しかし今はほとんど見られません。コンビニでやスーパーなどに取って代わられたのです。現在プロパンガスの流通は、元売り→卸問屋→販売店の三層になっています。販売店が昔の「商店」に該当しますが、この商店に気遣って、直販をしている卸問屋さんの価格が高止まりしています。
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当協会の会員ガス会社の多くは、卸問屋さんか大きな販売店さんです。つまり、街でプロパンガスを扱っている小さな燃料屋さんや米穀店さんなど小規模販売店と比較すると、経営規模は格段に大きく余裕があるので低価格で販売することが可能です。
このような会員会社さんに協力してもらって実現したのが、当協会の推奨する都市ガス並みの「適正価格」です。適正価格のプロパンガス会社なら都市ガスと比較しても遜色ないので、敢えて費用をかけて都市ガスに変更するは必要なくなります。現在の適正価格についてはこちらの「プロパンガスの適正価格」をクリックしてご確認ください。
プロパンガスから都市ガスに変更するには、敷地内に配管を敷設しなければならないなど、結構なコストがかかります。
次に、都市ガスに変更・切り替える場合のコストについて触れてみたいと思います。
自宅近くまで都市ガスの本管が来ていたら、割安な都市ガスに切り替えたいとは誰でも検討すると思いますが、変更にかかる初期投資はいくらくらいなのでしょうか?ある方が東京ガスに見積りを依頼したところ、公道から自宅内への配管引き込み工事に20万円程度と言われたそうです。ちなみに公道から自宅までは4メートルくらいだそうです。
この20万円の中にはガス器具の設定変更代も含まれています。給湯器やコンロなどのガス器具は、プロパンガス用から都市ガス用に買い換えるか部品を変更する必要があります。20万円は最大値としても、10万円~20万円は見ておくことが必要なようです。
プロパンガスが高く感じるのは、現在契約しているプロパンガス会社の価格が高いからであって、適正価格で利用すれば都市ガスと遜色ありません。(「プロパンガスと都市ガスの料金比較」参照)ただ、どのプロパンガス会社が適正価格で供給してくれるのかは、外からはわかりません。
プロパンガスの業界は、ホームページ上に料金体系を明示している会社がほとんどなく、値上げする際の根拠など不透明な部分が多いのが実態です。つまり、適正価格の優良会社をご自分で探すのは、一般消費者にとって非常に難しいのが現実です。
適正価格化に当たっては、当協会が力になりますので、お気軽にフリーダイアルまたは下記のフォームからお問合わせいただくことをお奨めします。