プロパンガスと都市ガスの違い :プロパンガス料金消費者協会
プロパンガス料金消費者協会

MENU

フリーダイヤル
 

プロパンガスと都市ガスの違い




プロパンガスと都市ガスは、どちらも家庭用のガスとして機能は同じなのに、実際は料金面をはじめ発熱量や使える機器など8つの大きな違いがあります。ここではそれぞれの違いについて詳しく解説します。


プロパンガスと都市ガスの8つの違い

プロパンガスと都市ガスとの違いのポイントは大別して8つあります。まずは「料金格差」があることです。その他「料金区分」や「原料」「成分」「供給方法」「発熱量」「使える機器」「重さ」などが違いますので、1つずつ見ていきたいと思います。

プロパンガスと都市ガスの違い=料金格差

プロパンガスと都市ガスの違いの1つ目は最大の問題である「料金格差」の違いです。

その格差は全国平均で、都市ガスの料金を1とするとプロパンガスの料金が1.8〜2.0倍であることです。それほどプロパンガスが高い理由は大きく分けて3つです。

1つ目は、都市ガスが小売り全面自由化するまで公共料金だったのに対して、プロパンガスはずっと以前より自由料金であることです。

都市ガスは、総括原価方式という料金の決め方により国の認可によって料金が決められてきました。ですので、いい加減なことはできない訳です。

しかし、プロパンガスは違います。ガス会社の社長の方針で簡単に値上げ値下げ(滅多にしない)ができてしまいます。「今年は暖冬でガスの需要が伸びないから決算が厳しい。だから値上げでカバーしよう」などということも自由にできます。

2つ目はプロパンガス業界が長年競争を避けてきたことです。

競争をしなければ顧客の取り合いもなく、価格を下げるための企業努力も不要です。暗黙の談合で高価格を維持すれば全社が黒字で仲良くできます。プロパンガス業界ではこのようなことを半世紀もの間続けてきたのです。

3つ目は、料金比較をできる環境がなかったことです。

プロパンガス業界には適正価格という概念自体がなく、あるのは都道府県毎の平均価格だけでした。平均価格というのは、各ガス会社が昔から暗黙の了解で取り決めた価格を監督官庁の外郭団体に報告して決まります。

だから業界の談合価格が平均価格なのです。

そんな中、2009年の4月にNPO法人としてプロパンガス料金適正化協会が誕生しました。そして1年半後の2010年10月に一般社団法人プロパンガス料金消費者協会に改組したのが当協会です。

当協会は、発足と同時にプロパンガスの「適正価格」を定めました。都市ガスを参考に、都市ガス価格の1.2倍を目標にしました。供給方式が全く異なるので1倍は不可能ですが、現状の1.8倍から2倍を1.2倍くらいにすべきだと思ったのです。

当時は賛同していただけるガス会社も少なく、1社を説得するのに3年も4年もかかったケースもあります。現在では北海道から九州まで約130社のガス会社に、適正料金の普及活動にご協力いただいています。

高いと思われているプロパンガスですが、「適正価格」にすれば平均で30%ほど下がるので都市ガスよりも少し高いくらいに収まります。地方都市では都市ガスも高いので、都市ガス以下になることもあります。

高いプロパンガス料金を都市ガス並みにすることに興味のある方は、このような事実を把握して、下記の記事も参考に家計を自分の手でしっかり守ってください。


 
 

優良ガス会社のご紹介はお気軽に!

プロパンガスと都市ガスの違い=料金区分

次は、2つ目の違いである「料金区分」についてです。

まず、プロパンガスは「自由料金」です。世の中の多くの方が「公共料金」と誤解していますが、公共料金だったことは一度もなく昔も今も自由料金です。

自由料金とは、プロパンガス事業者の裁量で自由に値上げや値下げができるという意味です。これが都市ガスとの大きな違いでした。

片や、都市ガスも小売り全面自由化により現在ではプロパンガスと同じ「自由料金」です。

これまで長い間、都市ガスはそれぞれの地域で一社で独占的に公共料金として供給されてきました。そして2017年4月1日からは法律が大きく改正され、「ガスの小売り全面自由化」が実現しました。

一定の保安基準等を満たし、経済産業省大臣の登録を受けたガス事業者であれば、本業が何屋さんであろうが関係なく自由に新規参入することが可能になったのです。

結果として、法令改正前の2016年9月に一般社団法人日本ガス協会が調査した段階では、都市ガス事業者は203社に過ぎなかったのが、改正後の2017年には1,435社にまで増えています。

都市ガスの多くは公共料金の中の自由料金ですが、一部の地域では経過措置として規制料金が残っています。

これは、東京や大阪など自由競争が目論見通り進んでいない地域の都市ガス会社に対して規制がかけられているからです。規制対象のガス会社が値上げや値下げを行う場合は、「一般ガス供給約款」の変更に当たって経済産業省大臣の認可が必要になります。

規制をかけないと、例えば大手のガス会社が値下げしたら、財政基盤の弱い新規参入事業者はなす術もなく顧客を失い倒産になりかねないからです。

プロパンガスと都市ガスの違い=原料

プロパンガスと都市ガスの違いの3つ目は「原料」の違いです。

意外に思われるかもしれませんが、プロパンガスと都市ガスは同じ家庭用のガスなのに原料が違います。

まずプロパンガスですが、原料は原油です。

原油の産油国と言えば中東のイメージが強いと思います。確かに1990年9月の世界の原油生産量ランキング上位は1位がロシアで2位はサウジアラビア、米国は3位でした。

しかし、直近の2019年では3位だった米国がロシアとサウジを逆転して首位になりました。2位はロシアでサウジアラビアは第3位に転落しています。米国が1位になった原因はご存じかと思いますがシェールオイルです。

シェールオイルのことに簡単に触れると、頁岩(シェール)層などの岩盤層から採取される原油のことです。

実は、原油はそのままでは活用できないので精製しなければなりません。多くの場合原油を日本に輸入してから精製するのではなく、産油国で精製します。そのほうがコスト面で有利になるからです。

原油を精製する際は、沸点の差を利用して混合物に対して成分別に分離濃縮が行われます。沸点の低いプロパンガスやナフサなどは常圧蒸留装置内の棚段の上部で取り出され、沸点の高い重油やジェット燃料などは下部から取り出されます。


 
 

優良ガス会社のご紹介はお気軽に!

また、都市ガスの原料は天然ガスと液化天然ガスです。

液化天然ガスとは、およそ10億年以上も前に地球上に存在していた動植物が天変地異により水底に沈み、気が遠くなるような長い年月を経てガスになったといわれている天然ガスを、冷却することで液体にしたガスです。

天然ガスは、主にオーストラリアやカタール、インドネシアなどの油田で採取され、マイナス162度まで冷却し、液化された状態でタンカーに運ばれて日本まで輸入されます。英語名はLiquefied Natural Gasで、略してLNGと呼ばれます。

ちなみに、プロパンガスの英語名はLiquefied Petroleum Gas(液化石油ガス)で、略称はLPGやLPガスです。

プロパンガスと都市ガスの違い=成分

プロパンガスと都市ガスの違いの4つ目は「成分」の違いです。

プロパンガスの主成分はプロパンとブタンです。

一般消費者向けのプロパンガスの規格は、プロパンガスの法律である液石法(正式名称:液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律)により3種類あります。

それぞれ、い号、ろ号、は号と規定されていますが、家庭用に供給されているのは大半が、い号です。い号の成分はプロパンが80%以上で残りがブタンです。

また、都市ガスの主成分はメタンが89.6%です。

大部分がメタンで89.6%。次いでエタンが5.62%、プロパンも3.43%入っています。あと少量ですがブタンが1.35%で合計100%になります。ただし、これは都市ガスでも13Aという規格のガスであり、12Aとは異なります。

プロパンガスと都市ガスの違い=供給方法

プロパンガスと都市ガスの違いの5つ目は「供給方法」の違いです。

まず、プロパンガスの「供給方法」ですが、販売会社から消費者宅まで圧縮された液体のプロパンガスが入ったボンベをトラックで運びます。

ガスだから液体ではなく気体じゃないの?

と思われるかもしれませんが、運搬等の都合から圧力をかけて液化し約250分の1の体積に圧縮して輸送します。

この液化プロパンガスは、産ガス国から日本の港までタンカーで運ばれ、隣接したLPG基地のタンクに一旦貯蔵されます。そこからタンクローリーで充填所に運ばれたあとボンベに詰められます。

その後、私たちの住宅まで運ばれたボンベから送出された液化ガスは、ボンベの上部に設置された調整器という器具の中を通過する際、初めて液体から気体になり適切な圧力になるように調整されて台所のコンロやお風呂の給湯器に送られます。

こうして気体となったプロパンガスは、コンロやお風呂の給湯器で燃焼します。

一方の都市ガスはプロパンガスとは違い、導管で供給されます。

都市ガスもオーストラリアやカタールなど天然ガスの産ガス国からタンカーで日本に輸入されます。

港に着いたら、隣接したLNG一次受入基地のタンクに貯蔵され、その後内航船やタンクローリーで各地の都市ガス事業者のLNG受入二次基地の大きな球状または円筒状のガスタンク(正式名称はガスホルダー)に貯蔵されます。

ガスタンクから消費者へ送出される際に、LNGは気化、熱量調整、付臭されて都市ガスとなり、道路直下の地下に埋設された導管を経由して消費者宅へ送られます。

プロパンガスと都市ガスの違い=発熱量

プロパンガスと都市ガスの違いの6つ目は「発熱量」の違いです。

まず、発熱量とはある物質が完全燃焼する際に発生する熱量(カロリー)のことで、kcal/kg(キロカロリー/キログラム)やkj/kg(キロジュール/キログラム)、j/mol(ジュール/モル)のように表されます。

プロパンガスの発熱量は24,000kcal/㎥で、東京ガスや大阪ガスなど大手都市ガスの発熱量は10,750kcal/㎥ですので、都市ガスよりもプロパンガスのほうが2.23倍発熱量が高いことになります。

当協会スタッフが消費者から相談を受ける際、時々このように言われることがあります。

「東京ガスは単価が98円で、うちのプロパンガスは単価が470円なんです!5倍も高いなんておかしくないですか?」

これは、消費者がプロパンガスと都市ガスの発熱量の違いを理解していないことによります。正しくは、98円×2.23=219円ですので、2倍ちょっと高いということになります。2倍も高ければ高過ぎることに相違ありませんが。

これをどうしたら都市ガス並みの料金にできるかについては「プロパンガス料金を都市ガス並みに下げる方法」で詳しくご説明しています。

次に、使える機器の違いについてご説明します。


 
 

優良ガス会社のご紹介はお気軽に!

プロパンガスと都市ガスの違い=使える機器

プロパンガスと都市ガスの違いの7つ目は「使える機器」の違いです。

「発熱量」の項でご説明したように、プロパンガスと都市ガスとでは火力が2.23倍も違います。

当然コンロやお風呂の給湯器は、プロパンガスと都市ガス用の2種類がメーカーから用意されていますので、専用の物を選択する必要があります。機器には上記のような表記がありますので確認の上購入する必要があります。

もし間違った機器を使用するとどうなるのでしょうか?

  1. プロパン用コンロを都市ガスで使うと、不完全燃焼から一酸化炭素中毒が起こる可能性があります。
  2. 逆に都市ガス用コンロをプロパンで使うと、想定外の炎の大きさからやけどをする恐れがありますのでご注意ください。

最後に、重さの違いについてご説明します。

プロパンガスと都市ガスの違い=重さ

プロパンガスと都市ガスの違いの8つ目は「重さ」の違いです。

結論を言いますと、プロパンガスは空気よりも重く、都市ガスは空気よりも軽いです。

具体的には、同じ体積の空気を1.0とすると、プロパンガスは約1.55です。そのため、ガス漏れするとプロパンガスは重いので床に近い部分に溜まります。

逆に都市ガスは、比重が0.56と軽いので天井に近い部分に溜まります。

このような特性から、プロパンガスの家庭はガス漏れ警報器が床から30cm以内の場所に設置されており、都市ガスは天井に直接か天井から30cm以内の高さに設置されています。

もし、自宅がプロパンガスなのか都市ガスなのか判らない場合は、ガス漏れ警報器の場所を確認することも簡易的な手段としてはお奨めです。

あるいは、自宅裏側のお風呂の辺りにボンベがあればプロパンガス、なければ都市ガスの可能性が高いのですが、プロパンガスの集中方式の場合も各戸にはボンベがないので注意が必要です。


プロパンガスと都市ガスの違い - まとめ -

プロパンガスと都市ガスの8つの違いをまとめました。

最大の違い「料金格差」とは?

現在最大の違いは両者の料金格差です。プロパンガスは都市ガスと比較して2倍近く高いです。現在の高いプロパンガス料金で困っている方は、プロパンガス料金を都市ガス並みに下げる方法をご参照ください。

「料金区分」の違いとは?

プロパンガスは昔も今も自由料金で、都市ガスは2017年3月までは公共料金で規制料金。4月からは全面小売り自由化になりましたが経過措置として国は都市ガス大手など一部規制料金のエリアを残しています。

「原料」の違いとは?

プロパンガスの原料は原油で、都市ガスの原料は天然ガスと液化天然ガスです。

「成分」の違いとは?

プロパンガスの主成分はプロパンとブタン。都市ガスの主成分はメタンとエタン、プロパン、ブタンです。

「供給方法」の違いとは?

プロパンガスの供給方法はボンベが宅配されます。都市ガスの場合は道路直下に敷設された導管から引き込まれます。

「発熱量」の違いとは?

プロパンガスの発熱量は24,000kcal/㎥。大手都市ガスの発熱量は10,750kcal/㎥ですので、プロパンガスは2.23倍発熱量が高いです。

「使える機器」の違いとは?

プロパンガスにはプロパンガス用の機器が、都市ガスにも専用の機器が用意されています。専用を機器を使わないと事故につながる可能性があるので注意しましょう。

「重さ」の違いとは?

空気が1.0とするとプロパンガスは1.55の重さがあるのでガス漏れの際は床に近い部分に溜まります。都市ガスは0.56と軽いので天井部分に溜まります。

この記事の執筆者

一般社団法人プロパンガス料金消費者協会

代表理事 鈴木 秀男

  • 2009年4月NPO法人プロパンガス料金適正化協会を設立し理事に就任
  • 2010年10月一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。

1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクーを兼務した。


 
 

優良ガス会社のご紹介はお気軽に!


優良ガス会社のご紹介はこちらからお気軽にどうぞ

0120-268-967

  • 月~金 7:00~21:00
  • 土日祝 7:00~20:00
一戸建ての方分譲マンション・社宅の方アパートの方
一般社団法人プロパンガス料金消費者協会 ガス料金見守り保証 LPガス料金都道府県別ランキング大公開 クチコミを見る プロパンガス料金談実績No.1 プロパンと都市ガスの違い 激安サイトにご注意! プロパンガス料金の変遷 一戸建てにお住まいの方 プロパンと電気セット割 プロパンガスと電気セット割 適正料金について知りたい プロパンガスの適正価格 適正料金早見表 プロパンガスの基本料金 料金の平均と相場 料金の計算方法 ガス会社を変更したい ガス会社変更の流れ ガス会社変更のメリット ガス会社変更の3つの条件 ガス会社選びの3つのポイント 格安セールスが不安 格安のプロパンガス料金は必ず上がる プロパンガスを初めて利用 新築住宅を建てる方 中古住宅を購入する方 分譲マンション・社宅等にお住まいの方 アパートにお住まいの方 大家さんの方 店舗・業務用でご利用の方 お役立ち情報 プロパンガス業界 用語集
利用者の声 プロパンガス料金消費者協会「コラム記事」 2分でわかる!ガス料金節約セミナー 90秒でまるわかり!!プロパンガス会社変更の流れ 引越し達人

ページの先頭へ戻る

戸建相談無料