CP速報
2023年1月CPは590ドルで12月比60ドル下落
12月29日に1月のサウジアラムコCPが発表されました。12月の650ドルに対し60ドル下落の590ドル。12月のMB平均価格は、11月の440ドルから83ドル下げて357ドルでした。


原油軟化に引きずられてCPは60ドル下落
CP下落の要因となった原油安の原因は3つに分けられます
CPは、通常なら本格的なプロパンの需要期に入ったので上がってもおかしくないです。それなのに下がったのは原油が下がった影響が大です。そして、原油安には3つの原因があります。
まず1つ目は、米国の景気後退の懸念です。世界一の経済大国である米国でも雇用や個人消費が後退する傾向があります。フェイスブックが社員の約半数を解雇し、Amazonも1万8,000人以上を解雇すると発表しました。
2つ目は、中国の経済成長神話の崩壊です。人口をはるかに上回る数の住居が建築中のまま放置されているという、不動産業界崩壊のニュースがマスコミを賑わしていましたが、追い打ちをかけるように第二弾が出てきました。
それは、コロナです。ゼロコロナ政策を緩和して、経済が復活するのかと思っていたら、あっという間に2億人とか3億人が感染という事態になっています。もう中国政府は、感染者数を把握することすら放棄したようです。
最後の3つ目はユーロ圏のエネルギー事情です。ウクライナ危機前の欧州では、脱炭素が大きなテーマになっていて、石炭に比べて二酸化炭素の排出量の少ない天然ガスのニーズが高まっていました。
そこへ、突然ロシアがウクライナに攻め込んだために欧州は最大限の経済制裁を課し、ロシアは対抗上天然ガスのパイプラインを爆破したとの疑いが出ています。
Diamond onlineによれば、世界のGDPの24%が米国で、中国が18%、ユーロ圏が14%です。全体の約6割を占めるこの3つの経済圏が景気後退になれば、原油が下がるのは当然の流れです。
原油が下落し、プロパンのCPが下がるのは歓迎することではありますが、一刻も早くロシアがウクライナから撤退することを願っています。
MBは先月比83ドル下落の357ドル
MBは、CPとは違い9カ月連続で下落です。
在庫が高水準にあるMBは、原油価格の軟化と相まって大きく値を下げました。前月比では-83ドルの357ドルで19%下落です。一年前の2021年12月は537ドルだったので、一年で180ドル下がったことになります。率で言うと33.5%ですから2/3になったということです。
プロパンガスの料金はCPとMBに連動します
従来は、プロパンガスの料金はCPに100%連動していましたが、2017年からはCPに加えてMBに連動するようになりました。2019年4月現在のそれぞれの比率は、概ねCPが70%でMBが30%です。
ただし、この比率は元売り会社(プロパンガスを海外からタンカーなどで輸入し、卸業者に販売する会社。アストモスエネルギー、エネオス、ジクシスなどがある)の方針で若干異なります。
CPとは
CP(Contract Price)とは、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコ社が決める通告価格です。CP(≒FOB)は輸出国の港で渡される価格で、$/t(トンあたりのドル建て)という単位で取引されています。CPには日本までのタンカー運賃と保険料などは含まれていません。
MBとは
MB(Mont Bellevue)とは、米国テキサス州モントベルビュー市にあるプロパンガス基地における取引価格です。
米国全土で生産されたプロパンガスの原料はモントベルビューに集められて精製されるので、モントベルビューでの取引価格が世界三大指標の一つになっています。CPは月単位での価格だが、MBは毎日取引されているので前月の平均値が確定値として利用されています。
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