2020年12月のCP
2020年12月CPは450ドルで11月比20ドル上昇
11月30日に12月のサウジアラムコCPが発表されました。11月の430ドルに対して20ドル上昇の450ドルです。ワクチン開発進展の期待感やOPECプラスの協調減産が相場を支えています。


経済復活期待や協調減産などでCPが堅調
ワクチン開発進展の期待感が相場を押し上げ
日経平均が1991年以来29年ぶりの高値を記録しました。
景気が悪いのになぜ株価が上がるのかわかりませんが、最近の日経平均株価の特徴としてワクチン開発関連のニュースが出る度に大きく上がっている気がします。
今朝(12月6日)のニュースでも、モスクワで新型コロナウィルスのロシア産ワクチンである「スプートニクV」の一般市民への大規模接種が始まったとされています。
また、イギリスでもワクチンの接種が明後日の8日から始まるようです。これは医薬品メーカーのファイザーとドイツのビオンテック社が協同開発したものです。ロンドンの50の病院で行われるとのことです。
このワクチンに関するニュースは株価を押し上げるだけでなく、当然ながら原油やプロパンガスの価格が上がることにも関連しています。
また、OPECプラスのオンラインによる閣僚級会合が3日に開催されました。この会合で、来年1月の原油生産量を1日あたり50万バレル増やす方針が決まったようです。
このところ、ワクチンの普及期待から原油価格が上昇基調にありますが、生産量の調整によって価格の安定化を狙っているとの報道があります。
感染拡大やワクチンの実用化懸念が下押し要因
現在米国では、感染者の累計が1,430万人で死者も27万8,000人以上出ているそうです。
それだけに、開発の進展に関するニュースが流れれば原油やプロパンの価格も上がる一方、感染拡大やワクチンの生産計画に関する悪いニュースなら当然価格は下がります。通常のワクチン開発には10年もかかるのに、今回は1年ほどで実用化まで進めようというのですから予定通りに行かないことも十分あり得ると思います。
そして暫くの間は、ワクチンの実用化のニュースと感染拡大のニュースのそれぞれを注視していくいく必要があると思います。
この記事の執筆者

一般社団法人プロパンガス料金消費者協会
代表理事 鈴木 秀男
- 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。
1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。
