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2022年6月のCP

2022年6月CPは750ドルで5月比100ドル下落

5月31日に6月のサウジアラムコCPが発表されました。5月の850ドルに対し100ドル下落の750ドル。主な要因は、不需要期に入ったことや中国の需要が減ったことなどです。

5月=850ドル
6月=750ドル(11.76%↓)

サウジアラムコCP推移
サウジアラムコCP推移

原油は高騰しているのにCPは下落のなぜ?

原油とCPの値動きは同じとは限らない

原油価格は、ウクライナに侵攻したロシアへの経済制裁の強化と共に、ますます高騰しています。

そんな中、5月31日に発表された6月のCPは約12%も下落。筆者は、原油価格が上昇中なので下がることはないのではないかと誤解していたので、大変勉強になりました。

基本的に、プロパンガスは原油を精製する過程で、重油や灯油・ジェット燃料・ナフサなどと一緒に出来る随伴商品ですが、ニーズや市場は全然違います。

だから、原油が高騰していても、他の商品が違った値動きをすることも当然と言えば当然です。

では、6月のCPが100ドルも下がった要因について見ていきます。

6月のCPが100ドルも下がった要因

1. 極東が不需要期に入った

日本や中国・韓国・タイ・シンガポール・マレーシアなど、東アジアや東南アジアが不需要期に入ったことです。需要が減った一方、中東や米国などからの供給が潤沢だったことで下落につながりました。


2. 中国のPDHプラントからの需要が弱かった

PDHプラントについては、5月のこの欄でもご紹介しました。近年の中国ではプロパンガスを原料に、ポリプロピレンを精製し、商品の一例としてCDやDVDのケースなどを生産しています。これが上海市などでのロックダウンにより、稼働率が低下。結果的にプロパンの需要が減少しました。


3. インドのスポット需要が低調だった

あまり知られていないかもしれませんが、インドのプロパンガス消費量は中国に次いで世界第2位です。そのインドのプロパンガス需要が最近低迷しています。消費量1位と2位の中国・インドの消費低迷がCP下落に貢献しているのです。

7月以降の見通し

まだ正式決定ではないのですが、CP下落につながるかもしれない情報です。

米国のバイデン大統領が、原油増産圧力をかける目的で中東を訪問する計画があるようです。2022年のG7サミットは、6月26〜28日にドイツのエルマウで予定。

このG7サミットの前後に、バイデン大統領がサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などを訪れそうです。現状、パワー的に原油増産の可能性がありそうなのはこの2国のようなので、サミットの前の訪問に期待したいです。

なぜなら、6月30日にはOPECプラスの次回閣僚級会議が行われるからです。

バイデン大統領の外交手腕が楽しみです。



この記事の執筆者

一般社団法人プロパンガス料金消費者協会

代表理事 鈴木 秀男

  • 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。

1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。



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