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2016年3月のCP

2016年3月CPは290ドルで2月比5ドル上昇

2月29日に2016年3月のサウジアラムコCPが発表されました。前月2月の285ドルに対して5ドル上昇し、290ドルと前月比1.8%と小幅上昇しました。相変わらずかつてなかったほどの安値水準で推移しています。

2月=285ドル/トン
3月=290ドル/トン(1.8%↑)

サウジアラムコCP推移
サウジアラムコCP推移

大きな変化なし

3月は、2月に続いて300ドル割れの状態で推移しています。下げ圧力と上げ圧力が拮抗し大きな変化にはつながらなかったようです。下げ圧力としては、サウジアラビア等産油国を中心に原油増産凍結・減産の動きがある中、イランは経済制裁前の生産量に回復させたい意向を示していました。

4月17日には、カタールのドーハで原油増産凍結を協議するための会合が開かれますが、当初不参加の方針だったイランが参加する用意があるとの情報が伝わり、増産凍結に向けた合意への期待感が上げ圧力になっています。

ドーハでの会合で合意しても危惧される抜け穴

原油価格の落ち込みから産油国の経済が疲弊している中、4月17日にはカタールの首都ドーハでOPECと非加盟産油国が前述の会合を開きます。ここでの焦点は、各国が原油増産を凍結で合意できるかどうかです。合意できれば原油価格は持ち直すことになるでしょうが、その場合でもある抜け穴を危惧されているようです。

それは、ロシア産原油の輸出拡大です。ロシアの原油生産量は、経済産業書の資料によれば2013年現在でサウジアラビアに次いで世界第2位です。1日当たりの生産量は1,078.8万バレルで第3位のアメリカ合衆国の1,000.3万バレルよりも多くなっています。その原油大国ロシアは歳入の約50%を原油とガスの輸出に依存していますが、その輸出量を4月から増やす計画のようです。ロシア経済が低迷しているため余剰分を輸出に振り替えて外貨を稼ごうという狙いです。

これはあくまで増産ではないので合意に違反することはないというのがロシアの言い分ですが、今でも余っている市場にこれ以上の原油が供給されれば、折角の増産凍結合意も意味がなくなってしまいます。またロシアのような抜け穴利用を他の産油国が行う可能性もあります。ドーハの会合で合意しても別の問題が浮上してくるかもしれないので、原油価格の動向には今後も注意が必要なようです。

この記事の執筆者

一般社団法人プロパンガス料金消費者協会

代表理事 鈴木 秀男

  • 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。

1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。



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