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2013年12月のCP

12月CPが1,100ドルに大幅高騰!

11月28日に発表された12月のCPは、10月の875ドルから何と225ドルも上がって一気に1,100ドルになりました。CPの高騰と相まってこのところ円も下落して12月2日には一時103円を記録。今後プロパンガス各社から値上げの動きが活発になることが予想されます。

11月CP=875ドル/トン
12月CP=1,100ドル/トン(25.7%↑)

サウジアラムコCP推移
サウジアラムコCP推移

プロパンガス利用者への価格値上げ必至

 サウジアラムコのCPが11月の875ドルから一気に1,100ドルまで25.7%も上がってしまった背景として、需要に対して供給が追いつかないという状況があるようです。アジアの主要プロパンガス消費国である日本や韓国が冬期で需要が高まっているのに対し、アジアに輸出している主要産ガス国のアブダビで10%の数量削減と2週間程度の遅延があったほか、サウジでも1~3週間の遅延があり供給逼迫の原因になったと見られています。なお、1,100ドルというのは2012年3月の1,230ドルに次いで史上2番目の高値です。今後プロパンガス各社は値上げをしてくる可能性が高くなりました。

待たれる米国産シェールガス

 現在のCPはマーケットプライスではなく、国営であるサウジアラムコが取引先に一方的に通告するいわゆる生産者価格です。近い将来、米国産の安いシェールガスが日本に輸入されるようになれば、コストが半分くらいになりそうなので、中東の産ガス国に対する有効な牽制になるでしょう。

では、米国産のシェール由来のプロパンガスはいつになったら日本に入ってくるのか知りたいところです。米国ではシェールガスが溢れていて国内価格が大幅に下がっているようですが、それはまだ輸出体制が整わずに国内で留まっているからのようです。現在米国では、輸出設備の増設・新設が計画されていて、2015年末には年900万トンの輸出能力が見込まれいます。

年900万トンと言えばサウジアラビアを上回り、カタール、UAE に次ぐ世界第3位の輸出国となります。このシェール由来のプロパンガスがアジアへ向かう可能性は高そうです。現在はアジアへ向かうための障害として大型LPG 船がパナマ運河を通れない状態ですが、2015年には運河の拡張工事も終わる予定なので、あと2~3年で日本のプロパンガスがサウジアラムコの呪縛から解放され、安く安定した料金で利用できる日が来る可能性があります。期待したいものです。

この記事の執筆者

一般社団法人プロパンガス料金消費者協会

代表理事 鈴木 秀男

  • 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。

1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。



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