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2014年12月のCP

12月CPがさらに60ドル下がりました

11月28日に12月のプロパンガスのCPが発表されました。11月の610ドルからさらに60ドル(10%)下がって550ドルになりました。この水準まで下がったのは2009年8月に490ドルまで下がった記録がありますのでそれ以来です。

11月=610ドル/トン
12月=550ドル/トン(9.02%↓)

サウジアラムコCP推移
サウジアラムコCP推移

OPEC総会での原油減産見送りが引き金

プロパンガスのCPがここまで下がったのは、11月27日の総会でOPEC(石油輸出機構)が減産を見送ったことが引き金のようです。

総会では、原油の輸出で国家財政を賄っているベネズエラなどが減産を強く主張したのに対し、財政に余裕のあるサウジアラビアなどいくつかの国が消極的で、結局合意には達しませんでした。減産すれば価格が上がって財政を立て直せると考える国と、減産すれば収入減に直結することを恐れる国との考え方の差を埋めることが出来なかったというのが大方の見方です。

昔はOPEC加盟国の結束力は強力でしたが、今やサウジアラビアにしても簡単には利害関係を調整して合意を生み出すまでの力はないのかも知れません。

今後も値下がり要因はある

原油を取り巻く値下がり要因はいくつかあります。

11月17日に「東レがボーイング社から炭素繊維1兆円受注した」というニュースが出ました。あまり知られていないと思いますが、炭素繊維というのは航空機の主翼に使用される原料です。この炭素繊維は重さは鉄の4分の1ですが、強さは10倍という優れものです。

最近航空機の燃費が改善されて、原油の消費量の減少に貢献しているのはこの炭素繊維が大きく影響しているとのことです。炭素繊維を主として航空機を作ると燃料代が20%削減できるというニュースも読んだことがあります。

その他にも、トヨタのプリウスに代表されるハイブリッド車の普及も原油使用量の減少に大きく貢献しています。電気自動車を含めると2013年に世界で販売されたエコカーは186万台で、2030年には6.6倍の1,227万台が予想されると、株式会社富士経済が発表しています。また、先日、水素で走る「燃料電池車」もトヨタやホンダから発表されました。今後は化石燃料に頼らない傾向はさらに顕著になることが予想されますので、原油の使用量は減ることはあっても増えることはないのかも知れません。

皆さんの家のプロパンガス価格は下がりましたか?

プロパンガスのCPは2014年の1月は1,010ドルでしたが、その後じわじわと下げ続けて半値近くのレベルまで下落してきました。その間値下げをしたガス会社というのはあまりなかったというのが正直な印象です。CPが値上がりすると敏感に販売価格に反映させるプロパンガス会社ですが、CPの下げにはどうも動きが鈍いです。

お客様の数が減少傾向にあり、しかも使用量も減少しつつある中でどうやって利益を確保しようかと頭を悩ませる経営者にとっては、原価が下がっている今は格好の儲け時と考えているのかも知れません。利己的な考え方から脱却できないのでしょうか。

この記事の執筆者

一般社団法人プロパンガス料金消費者協会

代表理事 鈴木 秀男

  • 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。

1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。



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