
プロパンガス料金と平均使用量
『プロパンガス料金は高い』と言われていますが、全国各都道府県によっても平均的なプロパンガス料金には大きな違いがあります。また、各世帯が月々利用する平均使用量にも地域差があります。あなたのプロパンガス代は高いのか?検証してみましょう。
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プロパンガス料金の仕組みを知ろう

『プロパンガス料金は高い』と感じている利用者は多いと思いますが、使用しているプロパンガス代が本当に高いのか?それを知るためには、プロパンガス料金がどのように決められているのか理解する必要があります。
プロパンガス料金の計算方法
月々のプロパンガス(LPガス)料金は、使用量に関わらず毎月固定額として支払う「基本料金」に、ひと月のガス使用量に応じて算出する「従量料金」を加えて計算されます。
「従量料金」は、プロパンガス1m3(立方メートル)使用したら〇〇〇円という「従量単価」に使用量を掛けたものになります。
この「二部料金制」は、最も多くのプロパンガス会社が採用していますが、他にもプロパンガス料金の計算方法として「三部料金制」「最低責任使用料金制」などがあります。
<参考ページ>:プロパンガス料金の計算方法
プロパンガス料金は業者によって違う自由料金
ここで知っておきたいこととして、プロパンガス料金は全国どこでも同じではありません。
まず、プロパンガスは公共料金ではないので、契約するガス会社によって料金が違う自由料金制です。
<参考ページ>:プロパンガスは自由料金制です!
自由料金だということは、プロパンガスの販売店は契約先の世帯ごとにバラバラの料金設定が可能です。全国地域別にも料金相場の違いがありますし、同じ地域であっても販売店によって料金が違うわけです。
では、プロパンガス消費者が自由料金であるプロパンガスを利用する上で「平均価格」や相場を知る方法はあるのでしょうか。
一般財団法人日本エネルギー経済研究所の附設機関である石油情報センター(以下 エネ研・石油情報センター)では、全国LPガス販売店での小売価格を、調査が偏らないように都道府県ごとに最低30店を対象とし、全国約3,000店を調査して定期的に発表しています。
このエネ研・石油情報センターから発表される価格がプロパンガスの「平均価格」、いわゆる相場となっています。
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都道府県によって違うプロパンガスの平均料金

まずはプロパンガス料金の計算方法と、プロパンガスが自由料金だというのが理解できたかと思います。次に、エネ研・石油情報センターの「平均価格」をもとに、プロパンガスの平均料金が安い都道府県、高い都道府県をそれぞれ見ていきましょう。
プロパンガス平均料金が安い都道府県
※価格はすべて税抜き
都道府県 | 基本料金 | 従量単価 | ガス料金 (10m3使用) |
---|---|---|---|
東京都 | 1,564円 | 473円/m3 | 6,294円 |
埼玉県 | 1,581円 | 482円/m3 | 6,401円 |
神奈川県 | 1,581円 | 482円/m3 | 6,401円 |
千葉県 | 1,597円 | 485円/m3 | 6,447円 |
奈良県 | 1,684円 | 487円/m3 | 6,554円 |
茨城県 | 1,579円 | 499円/m3 | 6,569円 |
愛知県 | 1,659円 | 491円/m3 | 6,569円 |
- ※
- 「エネ研・石油情報センター」平均価格(2020年6月現在)参照
- ※
- 1か月のプロパンガス使用量が10m3の場合
プロパンガス料金が安い都道府県として、上位はすべて関東エリア、そこに奈良県と東海エリアから愛知県が挙げられます。
プロパンガスは自由料金の業界でありながら談合気質が強く、互いの顧客を取り合わない風潮があります。そんな中、1997年4月の液化石油ガス法が改正され、販売事業の「許可制」から「登録制」への移行で、LPガス販売事業への新規参入が容易になりました。
その結果、顧客争奪戦が激化する形となりました。一早く価格競争に乗り出したのが関東エリアと愛知県をはじめとする東海エリアの都市部だったのです。
ただ、参入自由化により格安の「売り込み価格」が横行することで、クレームやトラブルが続出したのも事実です。
<参考ページ>:プロパンガス料金格安のからくりとは?
プロパンガス平均料金が高い都道府県
※価格はすべて税抜き
都道府県 | 基本料金 | 従量単価 | ガス料金 (10m3使用) |
---|---|---|---|
北海道 | 1,942円 | 699円/m3 | 8,932円 |
青森県 | 1,749円 | 691円/m3 | 8,659円 |
山形県 | 1,751円 | 651円/m3 | 8,261円 |
岩手県 | 1,813円 | 642円/m3 | 8,233円 |
秋田県 | 1,723円 | 621円/m3 | 7,933円 |
富山県 | 1,888円 | 597円/m3 | 7,858円 |
- ※
- 「エネ研・石油情報センター」平均価格(2020年6月現在)参照
- ※
- 1か月のプロパンガス使用量が10m3の場合
北海道をはじめとし東北エリアが上位を占めています。プロパンガス業者間の談合気質が未だに根強く残り、関東や東海エリアのような価格競争がほとんど起きることなく、今日に至っていると考えられます。
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プロパンガス適正料金も都道府県によって違う

エネ研・石油情報センターの「平均価格」は、各地域のガス事業者が自己申告で出し合った"言い値"を平均したものです。どんなに平均価格が安いとされる関東エリアでも、その「平均価格」が適正な価格かといえばそうではないことは明らかです。
2009年、プロパンガス料金消費者協会では、高値安定を長年維持し続けてきたプロパンガス業界に一石を投じ、業界に初めて「適正価格」の概念を打ち出しました。
「適正価格」とは、都市ガスと比較して高いと言われているプロパンガス料金を、消費者にとって都市ガスに遜色ない納得できる価格であり、ガス会社にとっては過剰な利益を追求せず、最低限の事業利益はきちんと得られる「歩み寄り価格」です。
<参考ページ>:プロパンガス料金の適正価格 2023
業界初の「適正価格」の提唱から10年以上となった現在では、協会の趣旨に賛同する協力会員ガス会社は全国(沖縄を除く)130社(2021年4月調べ)となりました。
それでは、プロパンガス料金消費者協会が紹介する「適正価格」の会員ガス会社を利用した場合の、都道府県別のプロパンガス適正料金が安い都道府県、高い都道府県をそれぞれご紹介します。
プロパンガス適正料金が安い都道府県
※価格はすべて税抜き
都道府県 | 基本料金 | 従量単価 | ガス料金 (10m3使用) |
---|---|---|---|
栃木県 | 1,500円 | 250円/m3 | 4,000円 |
東京都 | 1,500円 | 260円/m3 | 4,100円 |
神奈川県 | 1,500円 | 260円/m3 | 4,100円 |
埼玉県 | 1,500円 | 260円/m3 | 4,100円 |
千葉県 | 1,500円 | 260円/m3 | 4,100円 |
群馬県 | 1,500円 | 260円/m3 | 4,100円 |
茨城県 | 1,500円 | 260円/m3 | 4,100円 |
- ※
- 「エネ研・石油情報センター」平均価格(2020年6月現在)参照
- ※
- 1か月のプロパンガス使用量が10m3の場合
当協会の適正価格で見ても、やはりプロパンガス料金が安い都道府県はすべて関東エリアになっています。
良い意味での価格競争が働いており、協会会員ガス会社も大手の会社が多いので、安定して適正価格を維持してくれます。
プロパンガス適正料金が高い都道府県
※価格はすべて税抜き
都道府県 | 基本料金 | 従量単価 | ガス料金 (10m3使用) |
---|---|---|---|
北海道 | 1,600円 | 480円/m3 | 6,400円 |
富山県 | 1,600円 | 360円/m3 | 5,200円 |
兵庫県 | 1,800円 | 340円/m3 | 5,200円 |
青森県 | 1,700円 | 340円/m3 | 5,100円 |
秋田県 | 1,700円 | 340円/m3 | 5,100円 |
岩手県 | 1,700円 | 340円/m3 | 5,100円 |
山形県 | 1,700円 | 340円/m3 | 5,100円 |
- ※
- 「エネ研・石油情報センター」平均価格(2020年6月現在)参照
- ※
- 1か月のプロパンガス使用量が10m3の場合
やはり平均料金でも高かった北海道と東北エリアが入っています。他に、北陸エリアの富山県、近畿エリアの兵庫県がプロパンガス料金の高い県として挙げられます。
価格競争が未だ起きにくいエリアとなっていますが、そのような地域であっても当協会の適正価格のガス会社を利用することで、使用量が10m3使用の場合、
- 兵庫県:平均料金7,285円 → 適正料金5,200円 約29%の削減
- 富山県:平均料金7,858円 → 適正料金5,200円 約34%の削減
と確実に約30%プロパンガス料金を安くすることができます。
<参考ページ>:ガス会社の変更でガス代30%削減!
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プロパンガスの世帯人数別平均使用量

ここまでは、全国一律で使用量を10m3の場合で算出したプロパンガス料金の「平均料金」と「適正料金」を見てきました。
実際に1か月に利用するプロパンガスの使用量は、家族の人数によって大きく違ってくるでしょう。また世帯人数が同じでも、家族構成やライフスタイルの違いにより使用量は変わります。
エネ研・石油情報センターの調査から「世帯人数別プロパンガス平均使用量」を見てみましょう。
世帯人数別プロパンガスの平均使用量
世帯人数 | プロパンガス月平均使用量 |
---|---|
2人以下 | 6.5m3/世帯 |
3人 | 8.9m3/世帯 |
4人 | 11.3m3/世帯 |
5人 | 11.7m3/世帯 |
6人 | 12.0m3/世帯 |
7人以上 | 11.8m3/世帯 |
- ※
- エネ研・石油情報センター「プロパンガス消費実態調査」結果より
4~5人以上の世帯になると、1か月のプロパンガス平均使用量にはそれほど大きな違いがないことが分かります。ご自身の世帯と比較して目安にしてみましょう。
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プロパンガスの平均使用量

同じく「プロパンガス消費実態調査」より、都道府県別プロパンガス使用量の年間平均使用量を見ると、地域によってプロパンガスの使用量には大きな違いがあることが分かります。
毎月のプロパンガス代を決める使用量は、プロパンガスを利用しているガス器具の種類や、使用する頻度によっても違います。
一般的には、台所の調理などに利用するガスコンロ、給湯器やお風呂にプロパンガスを利用するほか、ガスストーブやガスエアコンを利用する家庭もあると思います。
寒冷地などでは、台所のコンロはプロパンガスを使っているけれど、給湯やお風呂を沸かすのには、比較的安価な灯油を利用する習慣があります。
また、年間平均使用量のほかに、上期(夏季)、下期(冬季)別の平均使用量を見ると、季節によってもプロパンガスの使用量に違いがあることが分かります。
夏場と冬場の平均使用量が違うのは、当然、気温の低くなる冬場のほうがおのずとプロパンガス使用量は多くなります。
暖房器具の使用が増えることや、同じ量のお湯を沸かすのにも、水温が低くなる冬場の方が時間を要するためガスの使用量が増えるからです。
プロパンガスの平均使用量が多い都道府県
都道府県 | 月平均使用 | ||
---|---|---|---|
年間 | 夏季 | 冬季 | |
埼玉県 | 14.0m3 | 11.9m3 | 16.2m3 |
神奈川県 | 13.8m3 | 11.6m3 | 16.0m3 |
大阪府 | 13.8m3 | 11.4m3 | 16.2m3 |
千葉県 | 12.6m3 | 11.0m3 | 14.3m3 |
奈良県 | 12.2m3 | 10.5m3 | 14.0m3 |
静岡県 | 11.9m3 | 10.5m3 | 13.3m3 |
愛知県 | 11.6m3 | 9.5m3 | 13.8m3 |
- ※
- エネ研・石油情報センター「プロパンガス消費実態調査」結果より
どの都道府県も寒冷地ではないことから、暖房の稼働が少ないと思われます。
また、関東や東海エリアにおいては、比較的早くからプロパンガス料金の価格競争が行われており、それだけ相場価格が安いため、あまり料金のことを気にすることなくプロパンガスを利用する傾向にあると考えられます。
プロパンガスの平均使用量が少ない都道府県
都道府県 | 月平均使用 | ||
---|---|---|---|
年間 | 夏季 | 冬季 | |
北海道 | 4.0m3 | 4.0m3 | 4.0m3 |
沖縄県 | 4.7m3 | 4.3m3 | 5.2m3 |
青森県 | 5.3m3 | 5.0m3 | 5.5m3 |
秋田県 | 6.0m3 | 5.4m3 | 6.5m3 |
宮崎県 | 6.0m3 | 5.3m3 | 6.7m3 |
熊本県 | 6.7m3 | 5.8m3 | 7.5m3 |
富山県 | 7.1m3 | 7.3m3 | 7.0m3 |
- ※
- エネ研・石油情報センター「プロパンガス消費実態調査」結果より
- ※
- 沖縄県は協会対応エリア外
まず、北海道をはじめとする東北地方などの寒冷地では、暖房を利用する期間が長いため、暖房器具やお風呂には比較的価格が安い灯油を利用する習慣が根付いています。そのため、プロパンガスを利用するのは台所のコンロだけの世帯が多くなっていると思われます。
また富山県は、当協会の適正価格でも北海道に次いで高い県です。そのような背景もあり、利用者はなるべくプロパンガスを使わないように工夫しているとも考えられます。
一方、沖縄県(協会対応エリア外)、宮崎県、熊本県など九州エリアでプロパンガス利用料が少ないのは、温暖な気候ゆえの結果といえるでしょう。
全国エリア別のプロパンガス平均使用量から算出した、年間平均、夏場、冬場のプロパンガス代はこちらを参考にしてください。
<参考ページ>:プロパンガス夏場と冬場の使用量
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プロパンガス料金を安くする効果的な方法

あなたのお住いの地域の平均料金と比較して、1か月のプロパンガス代はいかがでしたか。比較すると使用量は少ないのに、請求額は高いという方も多いのではないでしょうか。
現在のプロパンガス料金が平均より高い場合は、自由料金制のプロパンガス業界においても、適正価格で供給してくれるプロパンガス会社に変更、つまりガス会社を乗り換えることで、1か月のプロパンガス代をグンと安くすることができます。
<参考ページ>:プロパンガス代は約30%節約できる!効果の高い方法
どれくらい安くなるのかは、プロパンガス料金消費者協会サイトにある「料金自動診断」を試してみましょう。お手元の検針票のプロパンガス使用量と税込みのガス代請求額が分かれば、簡単に結果が分かります。
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プロパンガス料金は公共料金ではなく自由料金制です。全国地域別に見ても平均料金は違ってきますしプロパンガス販売店によっても価格がバラバラです。プロパンガスの検針票か、月の使用量とプロパンガス料金の請求額が分かれば、すぐに料金診断ができます。
現在のガス料金が平均より高い場合は、プロパンガス料金消費者協会に問い合わせてみましょう。適正価格の優良会員ガス会社を無料で紹介しています。
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プロパンガス料金と平均使用量まとめ
都道府県によってプロパンガスの平均料金違うの?
都道府県によってプロパンガスの平均料金は異なります。エネ研・石油情報センターの「平均価格」をもとに、プロパンガスの平均料金が安い都道府県、高い都道府県をこちらでそれぞれ見ていきましょう。
プロパンガス適正料金も都道府県によって違うの?
プロパンガス適正料金も都道府県によって異なります。平均価格が安いとされるエリアでも、その「平均価格」が適正な価格かといえば答えはNO。詳しくはこちらでご紹介します。
プロパンガスの世帯人数別平均使用量は?
実際に1か月に利用するプロパンガスの使用量は、家族の人数や家族構成、ライフスタイルの違いにより使用量は変わります。エネ研・石油情報センターの調査から「世帯人数別プロパンガス平均使用量」をこちらで見てみましょう。
プロパンガスの平均使用量は?
同じく「プロパンガス消費実態調査」より、都道府県別プロパンガス使用量の年間平均使用量を見ると、地域によってプロパンガスの使用量には大きな違いがあることが分かります。平均使用量が多い・少ない都道府県をこちらでご紹介します。
プロパンガス料金を安くする効果的な方法は?
現在のプロパンガス料金が平均より高い場合は、適正価格で供給してくれるプロパンガス会社に乗り換えることをおすすめします。こちらで詳細をお届けします。
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