プロパンガス基本料金が驚愕の2,000円!
プロパンガスの基本料金が2,000円って高いの?そもそも「基本料金」って何の費用?我が家のガス代も高い?と素朴な疑問をお持ちではないですか。今回はプロパンガスの基本料金について解説していきます。
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プロパンガスの基本料金は地域ごとに異なる
プロパンガス料金は自由料金制のため一律料金ではありません。
特に、毎月固定で支払う必要のある基本料金については、地域によってガスボンベの運搬費や保安業務等に価格差が生じることから、エネ研・石油情報センターによる全国の公表価格を見ると1,600円台~2,100円台と幅があります。
最高値2,100円超えと、非常に高いプロパンガスの基本料金ですが、LPガス供給契約を解約しない限り、ガスを全く使わない月でも支払いの義務が生じます。
こういった事を知っておかないと「知らずに高い基本料金を払い続けていた」と後悔することにもなりかねません。
家計のムダを省くためにも、賢くLPガス販売店を選ぶためにも、地域のプロパンガスの平均価格や適正価格を知っておくことが重要です。
プロパンガス料金の構成要素
プロパンガス料金は「基本料金」と「従量料金」の2つの要素で構成されています。
プロパンガスの料金形態は大きく分けて4種類ありますが、9割以上のLPガス販売店が「二部料金制」を採用しています。
基本料金は『ガスの使用量に関係なく毎月支払うべき固定金額』です。具体的には下記の7項目が含まれます。
- ボンベ配送料
- ガスメーター
- 調整器の供給設備
- 検針にかかる費用
- 警報器リース料
- 定期保安点検料
- 緊急時対応にかかる費用
一方、従量料金はガスの使用量に応じてかかる金額です。1m3あたり〇〇〇円と決められた従量単価にガスの使用量(m3)を掛けて計算されます。
使用量に応じて単価が変化するスライド制を採用しているLPガス販売店も多いです。例えば、「0~5m3は570円/m3、6~10m3は545円/m3、11~15m3は520円/m3」というように段階的に安くなる仕組みになっています。
また、都市ガス同様に「原料費調整制度」を採用しているLPガス販売店も存在します。プロパンガスの輸入価格が毎月正確に反映されたシステムであり、透明性の高い料金形態といえますが、採用はごく少数派にとどまっているのが実態です。
詳しくは「プロパンガス料金の計算方法」もご覧ください。
<関連記事>:プロパンガス料金の計算方法
地域別プロパンガス基本料金の平均
エネ研・石油情報センター(2022年10月時点)によると 全国各地域の基本料金は1,600円台~2,100円台 と差があります。
北海道は日本一プロパンガスの基本料金が高い地域となっています。積雪が多く、面積が広いためプロパンガスの配送にコストが掛かることが要因と考えられます。
下記表からもわかるように、北海道の基本料金は最安値の関東と比べて365円も割高です。
地域別のプロパンガス基本料金「平均価格」
高い順 | 地域 | 基本料金「平均価格」(税込) |
---|---|---|
1 | 北海道 | 2,154円 |
2 | 中国 | 2,034円 |
3 | 北陸 | 1,983円 |
4 | 四国 | 1,947円 |
5 | 近畿 | 1,943円 |
6 | 東北 | 1,923円 |
7 | 東海 | 1,887円 |
8 | 甲信越 | 1,881円 |
9 | 九州 | 1,846円 |
10 | 関東 | 1,789円 |
原油価格の高騰によりプロパンガス料金は毎月値上がり続けている状況で、基本料金にも影響が出ています。
今後しばらく原油価格の上昇傾向は続く見込みです。特に、冬場はガスの使用量が増え出費がかさむ時期。ガス料金の値上げは悩みの種になりそうです。
まずはお住まいの地域のプロパンガス料金の平均価格を下記より確認してみてください。
基本料金がなぜ2,000円?その理由
北海道のプロパンガス基本料金が2,000円を超える理由は、積雪が多く、広大な面積ゆえ配送距離があるというだけでなく他にもあります。
LPガス販売店の乗り換えを知らない
関東地方を中心に一般的になってきている「LPガス販売店の乗り換え」ですが、北海道ではLPガス販売店を自由に変更できるという事実がまだまだ消費者に浸透していません。
多くの消費者が何十年も同じLPガス販売店を使い続けているのが現状であり、幾度も値上げが繰り返されることで、基本料金も全国最高値の2,100円台で高止まりしていると考えられます。
LPガス業界には価格競争がない
全国的にLPガス業界では地域での顧客の取り合いをしてきませんでした。北海道では特に談合気質が強く、販売店はお互いに安心して高値安定を維持してこられたのです。
長きにわたり料金単価を明細書に記載しないという慣習もあったわけですから、消費者間でガス料金を比べることがなく、2,000円を超える基本料金を払い続けてきたわけです。
<関連記事>:プロパンガス料金が高い4つの理由と対策
ご自宅のLPガス基本料金は高い?それとも安い?
先ほどの地域別プロパンガス基本料金「平均価格」の表を見て、「平均と同じだ」、「うちの方が平均より安い」と安心していませんか。
実は平均だからといって今支払っているプロパンガス料金が適正というわけではありません。
プロパンガス料金は、LPガス販売店同士で正常な価格競争が行われず、料金が高止まりしている傾向にあります。その割高な料金をもとにエネ研・石油情報センターがとりまとめているため、各地域の平均値は必然的に高額になるというわけです。
つまり、ご自宅のプロパンガス料金が〝高いか安いか″を診断するためには、「平均価格」だけでなく「適正価格」についても確認することが重要です。
地域別のプロパンガス基本料金の「平均価格」と「適正価格」
高い順 | 地域 | 基本料金 「平均価格」(税込) |
基本料金 「適正価格」(税込) |
---|---|---|---|
1 | 北海道 | 2,154円 | 1,760円 |
2 | 中国 | 2,034円 | 1,760円 |
3 | 北陸 | 1,983円 | 1,760円 |
4 | 四国 | 1,947円 | 1,760円 |
5 | 近畿 | 1,943円 | 1,980円 |
6 | 東北 | 1,923円 | 1,723円 |
7 | 東海 | 1,887円 | 1,650円 |
8 | 甲信越 | 1,881円 | 1,650円 |
9 | 九州 | 1,846円 | 1,760円 |
10 | 関東 | 1,789円 | 1,650円 |
全国平均 | 1,939円 | 1,745円 |
※基本料金「適正価格」:プロパンガス料金消費者協会 データ(2022年12月現在)
最高値の北海道については、平均基本料金2,154円に対して適正基本料金は1,760円。その差はなんと394円。また全国の平均基本料金が1,939円であるのに対して、適正基本料金の全国平均は194円安い1,745円です。
なぜこんなに違うの?と驚いた方もいるのではないでしょうか。
お住まいの都道府県によっても基本料金の「平均価格」「適正価格」は変わってきます。詳しくは「適正料金早見表」もご覧ください。
<関連記事>:適正料金早見表 2024(一戸建)
ご自宅のガス料金が適正かどうか、下のボタンから無料で料金診断をすることが可能です。
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プロパンガス料金は平均より安くなる!
プロパンガス料金消費者協会が考案した「適正価格」は、プロパンガスと都市ガスのカロリー(熱量)差に着目し、独自に適正水準となる価格を算出しています。
都市ガス1m3あたりのカロリーが10,750kcalであるのに対して、プロパンガスは24,000kcalになります。
つまり、プロパンガスのカロリーは都市ガスの2.23倍。そこで都市ガスの価格を約2.2倍したものをプロパンガスの「適正価格」と位置付けています。
都市ガスと同じエネルギーでありながら、割高なプロパンガス料金を都市ガス並みに下げようという提唱です。
万一、ご家庭のプロパンガス料金が平均価格と同じくらいであれば、それは割高と判断していいでしょう。
プロパンガス料金消費者協会にお問い合わせいただければ、適正価格で供給するプロパンガス販売店をご紹介します。
LPガス販売店を切り替えることでプロパンガス料金が平均30%削減できます。ぜひ一度ご相談ください!
<関連記事>:ガス会社の変更でガス代30%削減!
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プロパンガス基本料金が驚愕の2,000円!まとめ
プロパンガスの基本料金は地域ごとに異なる?
地域によってガスボンベの運搬費や保安業務等に価格差が生じることから全国の基本料金にも差があります。ガスを全く使わない月でも支払い義務が生じる基本料金ですから、地域の平均価格と適正価格を知っておくことが重要です。詳細はこちら。
地域別のプロパンガス基本料金の「平均価格」は?
全国各地域の基本料金には1,600円台~2,100円台と差があります。北海道は日本一プロパンガスの基本料金が高い地域となっています。最安値の関東と比べて365円も割高になっています。詳細はこちら。
基本料金がなぜ2,000円?その理由
北海道は積雪が多く、広大な面積ゆえ配送距離があるというだけでなく、「消費者がLPガス販売店の乗り換えを知らない」、「LPガス業界には価格競争がない」などの理由から、基本料金が全国最高値の2,100円台で高止まりしていると考えられます。詳細はこちら。
プロパンガス料金は平均より安くなる?
プロパンガス業界では価格競争が進まずに、割高な料金設定が当たり前になっています。プロパンガス料金消費者協会がご紹介するLPガス販売店に切り替えることで、プロパンガス料金が平均30%安くなるので経済的にもお得です。詳細はこちら。
プロパンガス料金消費者協会
- ・1950年
- 群馬県伊勢崎市生まれ。
- ・1980年
- ソード株式会社(後の東芝パソコンシステム株式会社)に入社。
- ・2010年
- 一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会を設立して理事に就任。
- ・2011年
- 同代表理事に就任。現在に至る。
- ・2023年
- BSテレビ東京「マネーのまなび」で、不透明なプロパンガスの料金について取材を受け、番組内で解説。
設立当時、プロパンガスは都市ガスに比べて約1.8倍も高い状況にも関わらず、消費者が相談できる団体は皆無であった。そこで、鈴木は消費者の立場に立って、不透明なガス代について料金面から取り組む団体として協会を設立した。
それまで存在しなかったプロパンガス料金の“適正価格”の設定に奔走。大手供給業者の賛同を得て、設立10年足らずで”適正価格“を共通言語として全国展開を達成し、130社以上のプロパンガス会社とパートナー契約している。
現在はプロパンガスの”適正価格“の指標になる「CP速報」を毎月執筆し、ガス料金の適正価格での供給に貢献している。
プロパンガス料金消費者協会からのお知らせ
ガス料金削減コンサルタント、Webデザイナー・コーダー募集中!
一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会では、当協会の活動に必要なスタッフを募集しています。
詳細はこちらのURLをご覧ください。
https://www.propane-npo.com/recruit/