エネファームにデメリットはある?メリットとあわせてお得な使い方も
エネファームに興味はあるものの、デメリットを知ってから導入したいという方のため、メリットとあわせてまとめました。デメリットを克服してお得に使える技もありますので、参考にしてください。
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エネファームとは?
エネファームは、ガスの力でお湯を沸かし、同時に発電もできる給湯器兼発電機です。発電した電気は、家庭の中で使用することができる、画期的な省エネ機器として期待されています。
ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と結びつけて電気を作り出し、この時に出る熱でお湯を沸かすというのがエネファームの仕組みです。
「エネファーム」の語源は、「エネルギー」と「ファーム(農場)」で、エネルギーを生み出すという意味です。
エネファームはガスの力でお湯を沸かし、同時に「家庭用燃料電池」として発電もできる給湯器兼発電機です。
エネファームに使うガスは、プロパンガス(LPガス)でも都市ガスでも可能ですが、それぞれ専用のエネファームが必要になります。
また、エネファームは現在パナソニック・アイシン精機・京セラの3つのメーカーが製造していて、スペックなどはそれぞれ異なります。
エネファームのメリット
エネファームを導入することで、どのようなメリットがあるのか、消費者目線でまとめました。
停電時でも発電できる
エネファーム最大のメリットは、災害などで停電が発生した場合でも、お湯が使えてある程度の電気も使えるという点です。実際このメリットに惹かれて購入を検討する方も多いです。
電気代が節約できる
発電した分の電気を家庭で使用できるため、月々の電気代が安くなります。光熱費全体で見ても年間数万円の単位で節約が可能となります。家庭の状況によって異なりますが、電気代は約50%削減できるといわれています。
地球環境に優しい
エネファームを使うと、従来型のガス給湯器や床暖房と電気エアコンを使用している家庭と比較して、CO2(二酸化炭素)の排出量を抑えることができます。
また、通常電力会社から各家庭に電気が送られる過程で、電気エネルギーの一部が熱エネルギーとして失われ、60%近くが無駄になってしまうのですが、エネファームの場合は自宅に直結しているため、発電した電気の約95%を有効に利用することができます。
エネファームのデメリット
残念ながら、エネファームにはデメリットもあります。光熱費を節約したいというご家庭には、頭の痛い話でもあるでしょう。
本体価格が高い
エネファーム最大のデメリットは、本体価格が100万円前後と高いことです。いくら光熱費が削減できるといっても、元を取るのはなかなか難しいかもしれません。
場所を取る
沸かしたお湯を貯めておく貯湯タンクが大きいので、サイズに合わせた設置場所が必要になります。一戸建てでも場合によっては設置できないというケースも考えられます。
売電できない
太陽光発電の場合は、余った電気を電力会社に売ることができるのですが、エネファームは単体では売電できないのもデメリットです。売電したい場合は、太陽光発電と併せて導入する必要があります。
ガスの使用量が増える
電気代がかなり削減できるので、全体の光熱費は安くなりますが、ガスを使って発電するため、ガスの使用量は従来の給湯器よりも多くなります。
次の章では、エネファームのガスの使用量が増えるというデメリットをガス代の節約でメリットに変える方法をご紹介します。
エネファームに使うガス代を安くできればさらにお得に!
どうしてもガスの使用量が増えてしまうエネファームですが、プロパンガスを利用の家庭なら、プロパンガス料金そのものが安くなれば、そこまでガス代が高くなることはないのです。
たとえば、エネファーム導入前のガス使用量が12m3で月々のガス代が1万円だと仮定すると、プロパンガスの基本料金の全国平均1,873円を引くと、従量料金は8,127円、従量単価は約677円となります。
この従量単価が、プロパンガス料金消費者協会が定める適正価格の全国平均なら、基本料金1,723円、従量単価392円ですから、同じ使用料で392円x12m3=4,704円、基本料金を加えたトータルで6,427円となります。
もしエネファームを導入したことで、ガスの使用量が15m3に増えた場合でも、392円x15m3=5,880円、基本料金を足して7,603円と2,397円安くなるのです。
それでは、どうしたらプロパンガス代を安くできるのでしょうか。それは、適正価格で供給するガス会社に変更すればよいのです。
これまでプロパンガス料金消費者協会では、適正価格でプロパンガスを供給するガス会社の協力により、高いガス代に苦しむ消費者のプロパンガス料金を平均30%削減してきました。
面倒な手続きはありません。ぜひエネファーム導入の際は、一度ご相談いただき、ガス代がどのくらい安くなるのか確認してください。
<関連記事>:プロパンガス料金の適正価格 2024
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エネファームにデメリットはある?メリットとあわせてお得な使い方もまとめ
エネファームとは?
ガスから電気を作り、その排熱でお湯を沸かす給湯器兼発電機です。エネルギーを作り出すことから、「エネルギー」と「ファーム=農場」を組み合わせエネファームと命名されました。詳細はこちら。
エネファームのメリットは?
お湯を沸かしながら発電もできるため、光熱費の節約が可能となるほか、停電時でも発電できるのが最大のメリットです。CO2(二酸化炭素)排出量も従来の給湯器より少ないので、地球環境に優しいといわれています。詳細はこちら。
エネファームのデメリットは?
本体価格が100万円前後と高いのが最大のデメリットです。従来の給湯器と比較すると、ガスの使用量が増えるためガス代が高くなります。詳細はこちら。
エネファームに使うガス代を安くするには?
エネファームで使うガスの量は増えてしまいますが、プロパンガス料金そのものが安くなれば、光熱費をさらに減らすことができます。そのためには、適正価格でプロパンガスを供給するガス会社に変更するのがおすすめです。詳細はこちら。
<関連記事>:ガス会社の変更でガス代30%削減!
この記事の執筆者
パソコン教室講師/WEBライター
Tanaka
3人の子を持ち、日頃から節約意識も高いことから、ガス代がお得になる仕組みにどっぷりとはまっています。多くの人に役立つ記事を心がけています。
プロパンガス料金消費者協会
- ・1950年
- 群馬県伊勢崎市生まれ。
- ・1980年
- ソード株式会社(後の東芝パソコンシステム株式会社)に入社。
- ・2010年
- 一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会を設立して理事に就任。
- ・2011年
- 同代表理事に就任。現在に至る。
- ・2023年
- BSテレビ東京「マネーのまなび」で、不透明なプロパンガスの料金について取材を受け、番組内で解説。
設立当時、プロパンガスは都市ガスに比べて約1.8倍も高い状況にも関わらず、消費者が相談できる団体は皆無であった。そこで、鈴木は消費者の立場に立って、不透明なガス代について料金面から取り組む団体として協会を設立した。
それまで存在しなかったプロパンガス料金の“適正価格”の設定に奔走。大手供給業者の賛同を得て、設立10年足らずで”適正価格“を共通言語として全国展開を達成し、130社以上のプロパンガス会社とパートナー契約している。
現在はプロパンガスの”適正価格“の指標になる「CP速報」を毎月執筆し、ガス料金の適正価格での供給に貢献している。
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