
プロパンガス会社の変更はこんなに簡単!
プロパンガス会社は変更することができます!この事実を知って「変更って簡単なのかな?」と気になっている方は多いと思いますが、難しく考える必要はありません。これから詳しく解説していきます。
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意外と簡単!ガス会社変更でやることはたったの4点!
消費者の方に行っていただくことは全部で4点です。やり方を間違えなければどれも難易度は低く、一般的には携帯電話の機種変更よりも簡単かもしれません。
プロパンガス会社の変更は大体10~14日程度で済みますし、面倒なことはありませんのであっという間に感じるでしょう。
①変更先のガス会社を決める
まず最初に、新しく変更したいプロパンガス会社を決めるわけですが、注意点としては、自宅から新ガス会社の営業所までの距離が半径20km圏内にあることです。
それ以上の距離になってしまうと、保安(緊急時対応)の観点から「供給できません」と断られてしまいます。
また、現在利用しているガス会社が何という名称のガス会社かによって、新ガス会社が変更の対応が可能かどうか決まります。
「え?変更が不可能な場合ってあるの?」
・・・実はあるのです。
どういうことかというと、プロパンガス業界は横のつながりが非常に強く、業務委託など関係があるとガス会社の変更を断られてしまうのです。
例えば、こんな場合です。
- ガス会社Aがガス会社Bにボンベの配送を委託している。
- ガス会社Aがガス会社Cからガスを購入(仕入れ)している。
- ガス会社Aとガス会社Dは社長さん同士で仲が良い。
従って、このようなつながりが全くないガス会社でないと、変更が不可能となってしまいます。

また、注意のしようがない最大の問題をページの後半でご説明します。
『なんだ、出だしの「ガス会社探し」が大変じゃないか!』・・・確かに通常なら大変かもしれません。
しかし、これを簡単に解決できる方法があります。
その方法は、このページの後半でご説明します。
②新ガス会社が訪問したら、申込書にサインする
変更可能な新ガス会社に決めたことを伝えたら、その会社が変更手続きのためにあなたの自宅を訪問します。
新ガス会社の担当者が、会社のパンフレットと変更手続きに必要な申込書を持ってきていますので、下記の点に注意して打ち合わせます。
- ガス料金が現状と比較して安くなっているか
- 会社が信頼できそうか
- 申込書の内容に不明な点がないか
担当者の説明に納得できた場合、申込書(ガス供給申込書兼委任状)に署名と捺印を行います。
この申込書には意味が2つあります。
1つ目は「新しいガス会社に対する供給申込書」
2つ目は「既存のガス会社に対する解約手続きを、新しいガス会社に任せます」
という意味です。
従って、申込書にサインした後、消費者が既存ガス会社に解約の連絡をする必要がないのです。
③変更決断後は揺るがずにきっぱり断ることが重要!
一度「ガス会社変更を進めよう」と決断し、その後、申込書にサインをした後に「やっぱりやめた」というのは控えましょう。
なぜかと言いますと、既に新ガス会社は変更手続きを進めていますから、途中で「キャンセル」してしまうと新ガス会社に迷惑がかかってしまうからです。
「自分で決めたことなのに、心変わりしてキャンセルするわけないでしょ・・・」という声が聞こえてきそうですが、ここからがガス会社変更において最重要ポイントです。
あなたが他社に乗り換えようとしていることを、新しいガス会社から通知された既存ガス会社は、必死に引き留めよう(契約をキャンセルさせよう)と、アポなしで訪問してくるのです。
あなたが家にいる頃を見計らって、インターホンを鳴らします。モニターを確認すると、そこには手土産をもった既存ガス会社の担当者とその上司のような2人組がいます。
この時、玄関は開けずにインターホン越しに手短に断りましょう。
ポイントは、きっぱりと強気に、手短に断る!これが何よりも大事です。

上手く断ることができず、玄関を開けてしまうと、既存ガス会社に下記のように言いくるめられてしまう消費者も多いです。
- 新ガス会社の料金よりも安くします!
- 新ガス会社が安いのは最初だけですぐに高くなりますよ!
- 新ガス会社の評判はこんなにひどいんです!
- 継続してくれたら6か月間無料にします!
このように言いくるめられ、既存ガス会社で継続した場合、あなたにとってのデメリットはというと、「不透明な値上げ」と「決して起こらない値下げ」です。
どんなプロパンガス会社でも、「一生1円も値上がりしません!」なんて約束はできません。
プロパンガスは米国やアラブ首長国連邦やカタール、クウェート、サウジアラビア等の中東から輸入していますので、輸入価格が上がれば、プロパンガスの価格も上がるのは仕方のないことです。
しかし、原価が変わらないのに販売価格をどんどん値上げするガス会社も中にはあります。
これが「不透明な値上げ」です。
既存ガス会社を継続する際、格安料金に値下げしてもらったものの、その後いつの間にか値下げ前の高い料金に戻っていたということが、よく起こってしまうのです。
また、「決して起こらない値下げ」は適切なタイミング(原油が値上がりした等)で値上げが行われたとしても、原油の原価下落による値下げが一切行われないことです。
つまり右肩上がりで値上がりしていく一方ということになります。

「これじゃあ既存ガス会社で継続した意味がない。また1から変更の話を進めないと・・・」ということになってしまいます。
ですので、もう一度言います。
既存のガス会社が引き止めに来ても、きっぱりと強気に、手短に断る!ことが一番大事なポイントです。
④工事に立ち会って完了!
新しいガス会社と契約し、既存のガス会社を強気に断ってから1週間ほど経つと、工事が開始されます。
工事予定日の当日、新しいガス会社が、自分達のガスメーターとガスボンベを持って、今までのガス機器と交換作業を行います。作業時間は約30分〜1時間程度です。
工事が完了しましたら、入居者のガスが安全に使用できるか点検をして、保安契約を行うと、全て完了です。
こちらにもガス会社変更の詳しい流れが書いてありますので、参考にしてください。
<参考ページ>:プロパンガス会社変更の流れ
ガス会社選びが大変!・・・これがある方法で簡単に!
この記事の最初に「ガス会社同士のしがらみ」や「緊急時対応」の問題をご説明しました。ただ、これらの問題は事前に電話で確認すれば教えてくれるかもしれません。
では、注意のしようがない最大の問題とは何でしょうか?
それは、先ほどにもあった「不透明な値上げ」と「決して起こらない値下げ」です!
今まで利用してきた既存ガス会社だけではなく、新しく選ぶガス会社についてもこの問題はほぼ確実に起こってしまいます。
理由はプロパンガス業界の体質です。「値上げは積極的だが値下げは一切しない」が何十年も当たり前のように行われていたため、日本全国ほとんどのプロパンガス会社が同様の状況なのです。
ではどのようにして、この問題を解決できるのか。
答えはプロパンガス料金消費者協会に加盟しているガス会社に協会経由で変更することです。

プロパンガス料金消費者協会経由でガス会社を変更するメリット
協会経由でガス会社を変更するメリットのひとつに「適正価格」があります。
「適正価格」とは、プロパンガス料金の全国平均より30%安い価格帯のことで、協会を利用した消費者の中には最大で年間約27万円もガス代節約に成功した事例もあります。
・ガスの適正価格について詳しく知りたい方はこちら
<参考ページ>:プロパンガス料金の適正価格 2023
・年間約27万円もガス代節約に成功した事例の詳細はこちら
<参考ページ>:三重県の消費者のガス代が何と、62%安くなりました!
また、「ガス料金見守り保証」が無料で自動的についてきます。
これはガス料金の不透明な値上げを防止するための保証で、協会はこれを永久的に保証しています。
「ガス料金見守り保証」についてはこちらを参考にしてください。
<参考ページ>:ガス料金見守り保証
戸建用ガス会社探しをお手伝い
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この記事の執筆者

一般社団法人プロパンガス料金消費者協会
副代表理事 鈴木 涼太
- 2016年3月 当協会にコンサルタントとして参画
- 2019年4月 シニアコンサルタントに就任
- 2021年5月 副代表理事に就任
大学時代に英国カンタベリー・ケント大学(Canterbury - University of Kent)へ2年間留学。
日本を代表する大手IT企業を経て、LINE株式会社のグループ企業にて検索エンジンの開発・運営に従事。当協会に参画後、プロパンガス料金の適正化の活動に尽力している。
プロパンガス料金の専門家として5年間で2,000人以上の悩みを解決し、相談者から高い評価を得ている。

プロパンガス料金消費者協会
- ・1950年
- 群馬県伊勢崎市生まれ。
- ・1980年
- ソード株式会社(後の東芝パソコンシステム株式会社)に入社。
- ・2010年
- 一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会を設立して理事に就任。
- ・2011年
- 同代表理事に就任。現在に至る。
- ・2023年
- BSテレビ東京「マネーのまなび」で、不透明なプロパンガスの料金について取材を受け、番組内で解説。
設立当時、プロパンガスは都市ガスに比べて約1.8倍も高い状況にも関わらず、消費者が相談できる団体は皆無であった。そこで、鈴木は消費者の立場に立って、不透明なガス代について料金面から取り組む団体として協会を設立した。
それまで存在しなかったプロパンガス料金の“適正価格”の設定に奔走。大手供給業者の賛同を得て、設立10年足らずで”適正価格“を共通言語として全国展開を達成し、130社以上のプロパンガス会社とパートナー契約している。
現在はプロパンガスの”適正価格“の指標になる「CP速報」を毎月執筆し、ガス料金の適正価格での供給に貢献している。
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