東京都における都市ガスとプロパンガスを比較してみましょう。東京都の「都市ガス供給区域内世帯数」はもちろん全国でも第1位の約625万件、それに対して約10%程度はまだプロパンガスを利用しているようです。東京都の都市ガス供給会社計5社のうち、供給数が最も多いのは「東京ガス」であることは言うまでもありません。東京23区の他、都下エリアの東側約半分程度をカバーしています。
都市ガスの普及率が第一位の東京ですが、さすがに人口も日本一ということで、全世帯の10%前後にあたるプロパンガスの利用者数は50万世帯を超えています。しかし都市ガス利用者に比べると圧倒的に少数派であるため、特に23区内においてはプロパンガス供給会社が限られてくるためか、都内とは言え全体的にプロパンガス料金は高値で推移しているようです。
<都市ガスの料金> |
基本料金=950円 従量単価=264円※ 合計=4,910円![]()
※東京都で最も供給世帯数の多い「東京ガス」の料金を参照(2016年1月) |
<協会価格(適正)> |
基本料金=1,500円 従量単価=280円 合計=5,700円
2015/12現在
|
単純に比較すると、都市ガスは約800円/月安くなる計算です。夏場を考慮しても年間にして約8.000円程度の差が発生する計算になります。
しかし、都市ガスとプロパンガスをこれだけで比較するのは片手落ちになります。新築もしくはプロパンガスから都市ガスに変更する場合、公道の本管から敷地内への引き込み工事と建物内部の配管工事が必要になります(「都市ガスの引き込み費用が高い3つの理由」参照)。特にこの引込み工事は私道が長かったり、敷地から建物離れている場合、工事費がかさむ大きな要因となり、負担額も予想以上にかさんできます。さらに、配管工事やプロパンからの変更による設備の仕様変更や買い替えなどを考えると導入のための初期費用は数十万に及びます。
これらを年8,000円程度の差額でペイして都市ガスの手軽さを実感出来るようになるには相応の時間が必要になります。
もちろん新築の場合プロパンガスも配管工事が必要になります。しかし、プロパンガスの業界には「無償貸与契約」という独特の契約方法があり、信頼できるガス会社とであれば顧客にとっては初期費用を抑えて安心してプロパンガスを使える一つの方法です。
ただしあくまでも協会が推奨する適正価格との比較です。これがプロパンガス業界が常に引合いにだす「平均価格」との比較ですと、「平均価格」はかなり高い設定になっていますから、トータルで考えると都市ガス化が優位であることは否めません。
ただ、一つ忘れてはならないのは災害時の復旧時間です。プロパンガスの復旧時間が圧倒的に早いのは、昨今の地震や大雨などによる自然災害時の復旧状況を思い返しても言うまでもありません。これは大きな選択要因になるのではないでしょうか(「地震に強いプロパンガス」参照)。
プロパンガスの平均価格は、毎月『一般財団法人 日本エネルギー経済研究所 石油情報センター』が発表する数値です。 そして、その算出方法は各エリアのガス会社が申告するガス料金から算出されています。当然、競争があるエリアにおいてもまだまだ、高い料金のガス会社は多く、それらの会社が申告した価格ですから、数値も高くなるのは当然です。
プロパンガスはまだ60年ほどの歴史しかありません。1997年の液石法の改定以前は、価格競争の無い業界主導の価格で、消費者は当たり前のように言われるがままの金額を支払ってきました(「液化石油ガス法改正(1997年)」参照)。 また、お互いの顧客を取り合わないなど、独特の習慣も高値安定に拍車をかけていました。
改定後は業界への参入が認可制から届け出制になったことで関東へ他の地方の業者が参入しました。この新期参入会社は顧客基盤を持たないため、既存業者の顧客を取ることで事業開拓を進め、ここからプロパンガス業界の競争は少しづつ始まったのです。
液石法の改定以後20年たった現在でもその価格競争は関東や東海地方、甲信越地方等の一部などまだまだ限定的です。九州や東北、北海道においては、一部のエリアを除いてほとんど競争が無い状態ですので高値安定状態が続いています。
東京都葛飾区に住むKMさん(会社員)
【当協会に相談した理由】訪問営業が訪ねてきてプロパンガス料金が高いことに気付いたのを機にガス料金について考え始め、インターネットで協会のサイトを見つけたので。
【相談内容】「葛飾区の実家跡地に新たに家を新築して、すでに18年くらいになります。その時工務店に勧められて今の大手ガス会社と契約して対応をお願いしました。大手でつぶれる心配もないからと安心して契約したのを覚えています。
最近違うガス会社の営業マンが訪問してきて、現在のうちのガス料金が高すぎるから変更した方が良いと言われました。その2,3日後に町内会の集会があり、隣のブロックの知人にそのことを話したら、都市ガスが目の前に来ているのだからそちらに変更する方が絶対に安いよと言われました。
プロパンガス会社を変更できることにも驚きましたが、都市ガスに変更することなど全く考えもしていなかったことなので、どうしたらいいのかアドバイスをお願いします」
【従来のガス会社】関東を中心に事業を展開する大手ガス会社
【従来の使用量】28m3
<変更前の料金> |
基本料金=1,500円 従量単価=460円 合計=14,380円 |
現在のKMさんのプロパンガスの単価は1立方メートルあたり460円と言うことですから、『一般財団法人 日本エネルギー経済研究所 石油情報センター』が発表する東京都の「平均価格」1立方メートルあたり479円とあまり変わりません。しかし当協会が提示している東京都における適正価格に比べると約180円ほど高いと思われます。
現在の使用量で比較してみましょう。
28m3×従量単価264円+基本料金950円=8,342円
28m3×従量単価280円+基本料金1,500円=9,340円
28m3×従量単価479円+基本料金1,500円=14,912円
プロパンガスを適正価格にすることで、毎月都市ガスと比較して、約1,000円、年間で約10,000円ほど差額が発生します。年間10,000円の違いは決して無視できませんが、それを解消するために安易に都市ガス化に踏みだすと大変なことになる場合もあります。
何より都市ガスにするためは、給湯器やコンロなどの変更や確認作業、また、自宅までの引込み工事/自宅内の配管工事などなど、時間はもちろん相当の費用が予想以上に発生します(「都市ガスの引き込み費用が高い3つの理由」参照)。数十万の費用は年間10,000円くらいの差額だと、元を取るのに十数年以上かかってしまうので、費用負担してまでの都市ガス化はこの場合あまりお勧めできません。
今回訪問してきたガス会社の提示料金は協会の適正価格とほぼ同じ金額でしたが、訪問営業の場合はこの提示料金が長く持される保証は全くありません。社会情勢の変化など正当な理由もないまま値上げされる可能性がとても高いので、安易に契約することはお薦めできません。
【成 果】KMさんは適正価格でプロパンガスを使い続けることを選択されましたので、お住まいの葛飾区内に配送ルートを持つ協会の会員ガス会社をご紹介いたしました。今までのガス代に比べると月5,500円以上安くなりますので年間5万円程度の節約につながり、大きな成果と喜んでいただきました。
【新規のガス会社】東京23区をカバーするプロパンガス販売会社
<変更後の料金> |
基本料金=1,500円 従量単価=280円 合計=9,340円 |
月間=約5,600円
(従来の請求額14,912円⇒変更後の請求額9,340円)
年間=約50,000円
初期費用=約180,000円(税抜)(概算/設備費含まず)
協会からのワンポイントアドバイス |
●プロパンガスは適正価格にすることで、簡単に30%以上のコスト削減が可能! ●協会の紹介する優良なガス会社であれば社会情勢に連動した適正な価格で永続的にプロパンガスを使うことができます。 |
東京都における都市ガスとプロパンガスを比較してみましょう。 東京都の「都市ガス供給区域内世帯数」はもちろん全国でも第1位の約625万件、それに対して約10%程度はまだプロパンガスを利用しているようです。
東京都の都市ガス供給会社計5社のうち、供給数が最も多いのは「東京ガス」であることは言うまでもありません。 東京23区の他、都下エリアの東側約半分程度をカバーしています。
都市ガスの普及率が第一位の東京ですが、さすがに人口も日本一ということで、全世帯の10%前後にあたるプロパンガスの利用者数は50万世帯を超えています。
しかし都市ガス利用者に比べると圧倒的に少数派であるため、特に23区内においてはプロパンガス供給会社が限られてくるためか、都内とは言え全体的にプロパンガス料金は高値で推移しているようです。
<都市ガスの料金> |
基本料金=950円 従量単価=264円※ 合計=4,910円
※東京都で最も供給世帯数の多い「東京ガス」の料金を参照(2016年1月)
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<協会価格(適正)> |
基本料金=1,500円 従量単価=264円 合計=5,700円 2015/12現在
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単純に比較すると、都市ガスは約800円/月安くなる計算です。夏場を考慮しても年間にして約8.000円程度の差が発生する計算になります。
しかし、都市ガスとプロパンガスをこれだけで比較するのは片手落ちになります。新築もしくはプロパンガスから都市ガスに変更する場合、公道の本管から敷地内への引き込み工事と建物内部の配管工事が必要になります(「都市ガスの引き込み費用が高い3つの理由」参照)。
特にこの引込み工事は私道が長かったり、敷地から建物離れている場合、工事費がかさむ大きな要因となり、負担額も予想以上にかさんできます。さらに、配管工事やプロパンからの変更による設備の仕様変更や買い替えなどを考えると導入のための初期費用は数十万に及びます。
これらを年8,000円程度の差額でペイして都市ガスの手軽さを実感出来るようになるには相応の時間が必要になります。
もちろん新築の場合プロパンガスも配管工事が必要になります。しかし、プロパンガスの業界には「無償貸与契約」という独特の契約方法があり、信頼できるガス会社とであれば顧客にとっては初期費用を抑えて安心してプロパンガスを使える一つの方法です。
ただしあくまでも協会が推奨する適正価格との比較です。これがプロパンガス業界が常に引合いにだす「平均価格」との比較ですと、「平均価格」はかなり高い設定になっていますから、トータルで考えると都市ガス化が優位であることは否めません。
ただ、一つ忘れてはならないのは災害時の復旧時間です。プロパンガスの復旧時間が圧倒的に早いのは、昨今の地震や大雨などによる自然災害時の復旧状況を思い返しても言うまでもありません。これは大きな選択要因になるのではないでしょうか(「地震に強いプロパンガス」参照)。
東京都葛飾区に住むKMさん(会社員)
【当協会に相談した理由】訪問営業が訪ねてきてプロパンガス料金が高いことに気付いたのを機にガス料金について考え始め、インターネットで協会のサイトを見つけたので。
【相談内容】「葛飾区の実家跡地に新たに家を新築して、すでに18年くらいになります。その時工務店に勧められて今の大手ガス会社と契約して対応をお願いしました。大手でつぶれる心配もないからと安心して契約したのを覚えています。
最近違うガス会社の営業マンが訪問してきて、現在のうちのガス料金が高すぎるから変更した方が良いと言われました。その2,3日後に町内会の集会があり、隣のブロックの知人にそのことを話したら、都市ガスが目の前に来ているのだからそちらに変更する方が絶対に安いよと言われました。
プロパンガス会社を変更できることにも驚きましたが、都市ガスに変更することなど全く考えもしていなかったことなので、どうしたらいいのかアドバイスをお願いします」
【従来のガス会社】関東を中心に事業を展開する大手ガス会社
【従来の使用量】28m3
<変更前の料金> |
基本料金=1,500円 従量単価=460円 合計=14,380円 |
現在のKMさんのプロパンガスの単価は1立方メートルあたり460円と言うことですから、『一般財団法人 日本エネルギー経済研究所 石油情報センター』が発表する東京都の「平均価格」1立方メートルあたり479円とあまり変わりません。しかし当協会が提示している東京都における適正価格に比べると約180円ほど高いと思われます。
現在の使用量で比較してみましょう。
28m3×従量単価264円+基本料金950円=8,342円
28m3×従量単価280円+基本料金1,500円=9,340円
28m3×従量単価479円+基本料金1,500円=14,912円
プロパンガスを適正価格にすることで、毎月都市ガスと比較して、約1,000円、年間で約10,000円ほど差額が発生します。年間10,000円の違いは決して無視できませんが、それを解消するために安易に都市ガス化に踏みだすと大変なことになる場合もあります。
何より都市ガスにするためは、給湯器やコンロなどの変更や確認作業、また、自宅までの引込み工事/自宅内の配管工事などなど、時間はもちろん相当の費用が予想以上に発生します(「都市ガスの引き込み費用が高い3つの理由」参照)。数十万の費用は年間10,000円くらいの差額だと、元を取るのに十数年以上かかってしまうので、費用負担してまでの都市ガス化はこの場合あまりお勧めできません。
今回訪問してきたガス会社の提示料金は協会の適正価格とほぼ同じ金額でしたが、訪問営業の場合はこの提示料金が長く持される保証は全くありません。社会情勢の変化など正当な理由もないまま値上げされる可能性がとても高いので、安易に契約することはお薦めできません。
【成 果】KMさんは適正価格でプロパンガスを使い続けることを選択されましたので、お住まいの葛飾区内に配送ルートを持つ協会の会員ガス会社をご紹介いたしました。今までのガス代に比べると月5,500円以上安くなりますので年間5万円程度の節約につながり、大きな成果と喜んでいただきました。
【新規のガス会社】東京23区をカバーするプロパンガス販売会社
<変更後の料金> |
基本料金=1,500円 従量単価=280円 合計=9,340円 |
月間=約5,600円
(従来の請求額14,912円⇒変更後の請求額9,340円)
年間=約50,000円
初期費用=約180,000円(税抜)(概算/設備費含まず)
協会からのワンポイントアドバイス |
●プロパンガスは適正価格にすることで、簡単に30%以上のコスト削減が可能! |