大阪府における都市ガスとプロパンガスを比較してみましょう。 大阪府の「都市ガス供給世帯数ランキング」は、普及g率も含めて東京に次いで堂々の2位で、およそ400万世帯が都市ガス利用です。 【出典】都市ガス 供給区域内普及率:2013年3月
都市ガスの供給会社は、河内長野市、大阪狭山市の一部を河内長野ガス株式会社が対応している以外は「大阪ガス株式会社」がほぼ全域をカバーしています。 また、「大阪ガス株式会社」は大阪府にのみならず近畿エリアにおいて、最大級のシェアを誇っています。
<都市ガスの料金> |
基本料金=1,238円 従量単価=120円※ 合計=6,518円![]() ※大阪府で最も供給数の多い「大阪ガス」の一般B料金を参照(2017.9月) |
<協会価格(適正)> |
基本料金=1,600円 従量単価=380円 合計=9,200円
2017/9現在
|
プロパンガスを20立法メートル使用した時の比較では毎月約2,600円程度都市ガスの方が安い計算になります。
配管工事も何もなくすぐにどちらかを選択できるということであれば、都市ガスを選ぶのは得策でしょう。
しかし、新築や現在プロパン使用者が都市ガスを選ぶと言うことになると予想以上に嵩む経費のことを忘れてはなりません。
公道にある都市ガス本管から自宅への引込み工事や都市ガス専用の給湯器への変更(新しい機種なら部品交換での対応も可能ですが)
自宅の前まで都市ガス本管が来ていれば、個人差はあるものの数十万かかる予定の配管工事費用がかなり安くなりますから、都市ガスに変えるメリットはあるかと思います。
但し、給湯器の変更が部品変更で済むのか、新たに都市ガス用を購入する必要があるのかなどは重要なチェックポイントです。使用量がさほど多くない人だと都市ガスにするために給湯器や工事費を負担することで、プロパンガスを使用するより長い目で見ると負担額が高いものとなってしまいます。
一方、プロパンガスであれば、配管工事費用はとても安く、さらに工事費用をガス会社が負担する「無償貸与契約」により、初期費用がほぼかからないこともあります。※対応していない会社もあります。
ですから都市ガス工事費用を負担した場合の金額を、プロパンガスを適正な価格で使用した場合の毎月の差額でシュミレーションすると、使用料によっては、都市ガスの場合、数年ではペイできない計算になります。
しかし、LPガス協会が発表する大阪府のプロパンガスの平均価格は協会の適正価格に比べ、約30%以上も高くなっていますから、この平均価格でプロパンガスを使い続けているのであれば、一刻も早く都市ガスに変更することが賢明でしょう。
つまり、プロパンガスを適正価格で長く使うことこそが、最も重要であることは言うまでもありません。
さらに、都市ガスではなくプロパンガスを選択することの重要なポイントに災害時の復旧時間が挙げられます。都市ガスはその検査確認に相当の時間を要します。一方、プロパンガスは各家の配管/設備等の確認作業だけですから、配送経路が確保され、自宅やボンベ周りの確認作業が終われば、復旧時間は圧倒的に短くなります。
最近では、都市ガスが使える環境でも、このような理由であえてプロパンガスを選ぶ消費者の方もいます。
プロパンガスの平均価格は、毎月『一般財団法人 日本エネルギー経済研究所 石油情報センター』が発表する数値です。 そして、その算出方法は各エリアのガス会社が申告するガス料金から算出されています。当然、競争があるエリアにおいてもまだまだ、高い料金のガス会社は多く、それらの会社が申告した価格ですから、数値も高くなるのは当然です。
プロパンガスはまだ60年ほどの歴史しかありません。1997年の液石法の改定以前は、価格競争の無い業界主導の価格で、消費者は当たり前のように言われるがままの金額を支払ってきました。 また、お互いの顧客を取り合わないなど、独特の習慣も高値安定に拍車をかけていました。
改定後は業界への参入が認可制から届け出制になったことで関東へ他の地方の業者が参入しました。この新期参入会社は顧客基盤を持たないため、既存業者の顧客を取ることで事業開拓を進め、ここからプロパンガス業界の競争は少しづつ始まったのです。
液石法の改定以後20年たった現在でもその価格競争は関東や東海地方、甲信越地方等の一部などまだまだ限定的です。九州や東北、北海道においては、一部のエリアを除いてほとんど競争が無い状態ですので高値安定状態が続いています。
大阪府枚方市に住むHKさん(会社員)
【当協会に相談した理由】自宅を新築するにあたり都市ガスとプロパンガスの選択に迷ったので、ネットで調べて連絡しました。
【相談内容】「枚方市内に購入した土地に来月から自宅を新築予定です。知り合いの工務店に施工をお願いしていますが、近隣まで来ている都市ガスにするかプロパンガスにするか考えておくように言われました。
隣近所は比較的古い住宅で、プロパンガスを使っている家が多いようです。都市ガス会社は料金表があり、かなり安く感じました。一方プロパンガスは、現在使用していますが、光熱費の中では最も高くて、今のガス会社に頼みたくはありません。他社を調べると料金がホームページ上に載っていない会社も多く、どちらかというと都市ガスに傾いています。
ただ、工務店の社長からプロパンなら費用が抑えられるということを聞き、もう少し確かめたくて連絡しました」
【従来のガス会社】枚方市内に販売ルートを持つプロパンガス販売会社
【従来の使用量】17m3
<変更前の料金> |
基本料金=2,000円 従量単価=580円 合計=11,860円 |
HKさんが新築予定の枚方市内の都市ガスは大阪ガスが対応しています。
大阪ガスの一立方メートルあたりの単価はB料金で120円前後ですから、当協会が提示する適正価格に比べるとかなり安い印象を受けます。
しかし、両者のカロリーの差はおよそ二倍以上になることや都市ガスにするための初期費用を考慮すると、状況はかなり違ってくるようです。
(都市ガスではプロパン換算すると約38m3に相当)
<都市ガス>基本料金1,238円+(38m3×単価120円)=5,798円
配管工事費用185,000円
(公道からHKさん宅のガスメータ設置場所までの配管工事費用)
現在
基本料金1,800円+(17m3×単価580円)=11,660円
協会の適正価格の場合
基本料金1,600円+(17m3×単価380円)=8,060円
この比較結果を見ると、現在のガス会社にそのままお願いすると都市ガスの二倍以上を毎月負担することになるので、配管工事費用を自己負担しても、2,3年後には都市ガスの恩恵を受けることができるようになります。
ところが協会の適正価格でプロパンガスを契約するとその差はわずか2,000円/月程度ですから、年間の差額は20,000円程度となり、都市ガスの配管工事の負担額を回収するには10年弱かかる計算になります。
HKさんは新築費用が予想以上にかさんでいることもあり、できるだけ初期費用を抑えたいということで、今回はプロパンガスを適正価格で使用する道を選ばれました。
【成 果】大阪府全域をカバーするガス会社を選定してHKさんに紹介しました。
設計内容の関係で、HKさんの場合プロパンガス用の配管工事費用がかなり安く済むとのことで、ガス会社とは「無償貸与契約」を結びましたが、ガス単価への上乗せ額はありませんでした。
一般に10年くらいの間にはプロパンガスの料金はかなり値上げされることが多いのですが、協会の「ガス料金見守り保証」があるため、将来的にも適正価格を逸脱する心配がありませんので、大変喜んでいただけました。
【新規のガス会社】大阪府周辺をカバーするプロパンガス販売会社
<変更後の料金> |
基本料金=1,600円 従量単価=380円 合計=8,060円 |
17m3使用の場合
月間=約3,600円
(従来の請求額11,660円⇒変更後の請求額8,060円)
年間=約43,000円
初期費用=約185,000円(税抜)(概算/設備費含まず)
協会からのワンポイントアドバイス |
●都市ガスもプロパンガスもその立地条件や物件の設計内容で工事費用は大きく変わってきます。熱源を何にするか考えるときの重要な要因ですから、より詳細な見積をとる必要があります。 |
大阪府における都市ガスとプロパンガスを比較してみましょう。 大阪府の「都市ガス供給世帯数ランキング」は、普及率も含めて東京に次いで堂々の2位で、およそ400万世帯が都市ガス利用です。 【出典】都市ガス 供給区域内普及率:2013年3月
都市ガスの供給会社は、河内長野市、大阪狭山市の一部を河内長野ガス株式会社が対応している以外は「大阪ガス株式会社」がほぼ全域をカバーしています。 また、「大阪ガス株式会社」は大阪府にのみならず近畿エリアにおいて、最大級のシェアを誇っています。
<都市ガスの料金> |
基本料金=1,238円 従量単価=120円※ 合計=6,518円![]() ※大阪府で最も供給数の多い「大阪ガス」の一般B料金を参照(2017.9月) |
<協会価格(適正)> |
基本料金=1,600円 従量単価=380円 合計=9,200円
2017/9現在
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プロパンガスを20立法メートル使用した時の比較では毎月約2,600円程度都市ガスの方が安い計算になります。
配管工事も何もなくすぐにどちらかを選択できるということであれば、都市ガスを選ぶのは得策でしょう。
しかし、新築や現在プロパン使用者が都市ガスを選ぶと言うことになると予想以上に嵩む経費のことを忘れてはなりません。
公道にある都市ガス本管から自宅への引込み工事や都市ガス専用の給湯器への変更(新しい機種なら部品交換での対応も可能ですが)
自宅の前まで都市ガス本管が来ていれば、個人差はあるものの数十万かかる予定の配管工事費用がかなり安くなりますから、都市ガスに変えるメリットはあるかと思います。
但し、給湯器の変更が部品変更で済むのか、新たに都市ガス用を購入する必要があるのかなどは重要なチェックポイントです。使用量がさほど多くない人だと都市ガスにするために給湯器や工事費を負担することで、プロパンガスを使用するより長い目で見ると負担額が高いものとなってしまいます。
一方、プロパンガスであれば、配管工事費用はとても安く、さらに工事費用をガス会社が負担する「無償貸与契約」により、初期費用がほぼかからないこともあります。※対応していない会社もあります。
ですから都市ガス工事費用を負担した場合の金額を、プロパンガスを適正な価格で使用した場合の毎月の差額でシュミレーションすると、使用料によっては、都市ガスの場合、数年ではペイできない計算になります。
しかし、LPガス協会が発表する大阪府のプロパンガスの平均価格は協会の適正価格に比べ、約30%以上も高くなっていますから、この平均価格でプロパンガスを使い続けているのであれば、一刻も早く都市ガスに変更することが賢明でしょう。
つまり、プロパンガスを適正価格で長く使うことこそが、最も重要であることは言うまでもありません。
さらに、都市ガスではなくプロパンガスを選択することの重要なポイントに災害時の復旧時間が挙げられます。都市ガスはその検査確認に相当の時間を要します。一方、プロパンガスは各家の配管/設備等の確認作業だけですから、配送経路が確保され、自宅やボンベ周りの確認作業が終われば、復旧時間は圧倒的に短くなります。
最近では、都市ガスが使える環境でも、このような理由であえてプロパンガスを選ぶ消費者の方もいます。
大阪府枚方市に住むHKさん(会社員)
【当協会に相談した理由】自宅を新築するにあたり都市ガスとプロパンガスの選択に迷ったので、ネットで調べて連絡しました。
【相談内容】「枚方市内に購入した土地に来月から自宅を新築予定です。知り合いの工務店に施工をお願いしていますが、近隣まで来ている都市ガスにするかプロパンガスにするか考えておくように言われました。
隣近所は比較的古い住宅で、プロパンガスを使っている家が多いようです。都市ガス会社は料金表があり、かなり安く感じました。
一方プロパンガスは、現在使用していますが、光熱費の中では最も高くて、今のガス会社に頼みたくはありません。
他社を調べると料金がホームページ上に載っていない会社も多く、どちらかというと都市ガスに傾いています。
ただ、工務店の社長からプロパンなら費用が抑えられるということを聞き、もう少し確かめたくて連絡しました」
【従来のガス会社】枚方市内に販売ルートを持つプロパンガス販売会社
【従来の使用量】17m3
<変更前の料金> |
基本料金=2,000円 従量単価=580円 合計=11,860円 |
HKさんが新築予定の枚方市内の都市ガスは大阪ガスが対応しています。
大阪ガスの一立方メートルあたりの単価はB料金で120円前後ですから、当協会が提示する適正価格に比べるとかなり安い印象を受けます。
しかし、両者のカロリーの差はおよそ二倍以上になることや都市ガスにするための初期費用を考慮すると、状況はかなり違ってくるようです。
(都市ガスではプロパン換算すると約38m3に相当)
<都市ガス>基本料金1,238円+(38m3×単価120円)=5,798円
配管工事費用185,000円
(公道からHKさん宅のガスメータ設置場所までの配管工事費用)
現在
基本料金1,800円+(17m3×単価580円)=11,660円
協会の適正価格の場合
基本料金1,600円+(17m3×単価380円)=8,060円
この比較結果を見ると、現在のガス会社にそのままお願いすると都市ガスの二倍以上を毎月負担することになるので、配管工事費用を自己負担しても、2,3年後には都市ガスの恩恵を受けることができるようになります。
ところが協会の適正価格でプロパンガスを契約するとその差はわずか2,000円/月程度ですから、年間の差額は20,000円程度となり、都市ガスの配管工事の負担額を回収するには10年弱かかる計算になります。
HKさんは新築費用が予想以上にかさんでいることもあり、できるだけ初期費用を抑えたいということで、今回はプロパンガスを適正価格で使用する道を選ばれました。
【成 果】大阪府全域をカバーするガス会社を選定してHKさんに紹介しました。
設計内容の関係で、HKさんの場合プロパンガス用の配管工事費用がかなり安く済むとのことで、ガス会社とは「無償貸与契約」を結びましたが、ガス単価への上乗せ額はありませんでした。
一般に10年くらいの間にはプロパンガスの料金はかなり値上げされることが多いのですが、協会の「ガス料金見守り保証」があるため、将来的にも適正価格を逸脱する心配がありませんので、大変喜んでいただけました。
【新規のガス会社】大阪府周辺をカバーするプロパンガス販売会社
<変更後の料金> |
基本料金=1,600円 従量単価=380円 合計=8,060円 |
17m3使用の場合
月間=約3,600円
(従来の請求額11,660円⇒変更後の請求額8,060円)
年間=約43,000円
初期費用=約185,000円(税抜)(概算/設備費含まず)
協会からのワンポイントアドバイス |
●都市ガスもプロパンガスもその立地条件や物件の設計内容で工事費用は大きく変わってきます。熱源を何にするか考えるときの重要な要因ですから、より詳細な見積をとる必要があります。 |
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