アパートのプロパンガス代は高いです。平均的には、都市ガスの1.5~2倍と言われています。あまりの高さに、都市ガスのアパートに逃げ出す人も後を絶ちません。逃げ出さないまでも、都市ガス物件への転居予備軍は相当な数に上ると思われます。そこで大家さんに提案です。当協会の会員プロパンガス会社に変更して、プロパンガス料金の適正化を検討してみませんか?
家族4人がアパートでプロパンガスを利用すると、冬場には軽く1万5千円を超える請求金額になります。これを30~40%削減して1万円になれば、アパートの賃料を5,000円下げたのと同じ効果になります。仮にそこまで下がらなくても、3,000円でも下がれば大家さんは感謝されること間違いなしです。誰でも面倒な引っ越しは避けたいのが本音ですので、引っ越し計画は消滅することでしょう。
では、何を根拠に30~40%下がると言っているのかご説明します。まずは下図をご覧ください。
平均的なアパートのプロパンガス料金は、基本料金が1,800円、1立方メートル当たりの単価が600円くらいです。使用量を20立方メートルで計算すると、税抜き請求額で13,800円です。これをそのまま当協会の適正価格である基本料金1,500円、単価350円で計算すると税抜きで8,500円になります。平均的な価格と比較すると何と、38.4%(5,300円)の削減になりますので、前述の「30~40%下がる」というのは誇張ではありません。
ただ、実際には大家さんの目的が100%ガス代の削減だけにあるわけではなく、給湯器をはじめとした設備の無償貸与も含まれてくることが多いので、その分は単価が上がってしまいます。入居者の定着率が悪い原因が「ガス代の高さ」だと分かった場合、最大で40%くらい削減し、入居率を改善することはそう難しいことではないのです。
一般に、プロパンガスアパートは不利だと思われています。賃貸物件情報サイトなどでは、「都市ガスだから安心」などと紹介している例がたくさんあるので、誰でもそう思ってしまいます。
しかし、プロパンガスのアパートでも都市ガスに引けを取らないガス代をにすることは不可能ではありません。その場合は、変更目的を絞り込むことが重要ポイントになります。インターネット回線や給湯器・エアコンなどを無償で設置してもらい、さらに、ガス代を都市ガス並みにするなどは無理ですが、「都市ガス並みのプロパンガス料金」を実現することに的を絞れば近い状態にすることは可能です。
ただし、原油価格の安さがマスコミで連日取り上げられるような時期や、千葉県など天然ガスが豊富に採掘できるエリアでは都市ガスが極端に安いので、ハードルが高くなります。