「現場で起きていること」アーカイブ

Googleマップより

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新年早々嬉しいニュースがあります。

昨年の10月に、米国のロサンゼルスにお住まいのY奥様から国際電話がありました。Y様の家族は現在自宅を千葉県で建築中で、今お住まいのロサンゼルスから年末に帰国する計画ですが、新築中の物件の周囲には都市ガスが来ていないので、プロパンガス会社を紹介して欲しいとのことでした。

奥様がロサンゼルスの自宅からインターネットで調べている中で、当協会の「ガス料金見守り保証」に大変興味をお持ちで、ぜひ当協会の会員ガス会社を紹介して欲しいとのリクエストをいただきました。

実は、もう8年間この業務をやっておりますが、米国から問い合わせをいただいたのは初めてです。それ自体は何の問題もありませんが、問題はやり取りです。主にメールでのやり取りが中心になりましたが、電話のほうがより正確なので大事な部分だけは電話でやり取りしました。ロサンゼルスと日本の時差は約17時間ありますので、事前にメールで都合の良い時間を打ち合わせた上でY様から電話をいただきました。

Y様が都合の良い時間が午後8時頃とのことでしたので、日本では午後1時頃ということです。電話での打合せは1回だけで、あとはメールだけで完了です。

年末に帰国したY様ご夫婦が、成田から千葉の新居に到着する時間に合わせて当協会がご紹介したガス会社のスタッフが訪問し、その場で開栓した上でガス器具の使い方等をご説明しました。

Y様からいただいた新年のメールには、「おかげでその日から、安心して新居の生活をスタートすることができました。これも協会スタッフのK様に親切にしていただいたおかげです。クリスマスもお正月も大変楽しむことができました。今後ともよろしくお願いいたします。感謝を込めて」と書いてありました。

何しろ初めての経験だったので、最初の電話を受けた協会スタッフもビビっていたようですが、やってみればロサンゼルス・東京間の約9,000kmもまったく関係なかったですね。当たり前と言えば当たり前ですが(笑)

 当協会には、「市役所の消費生活センターから紹介されました」という方からの相談が全国各地から時々舞い込みます。

相談

今月の1日に相談があった方もそんな一人です。埼玉県某市にお住まいの主婦A子さんは、現在ご利用中のガス会社とトラブルを抱えていて、どう解決して良いかわからず市役所に電話しましたが、市役所の消費生活センターの担当者から「このような相談なら、一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会に相談してみたらどうでしょう?」と言われということで、お問い合わせをいただきました。

A子さんの相談はこんな内容でした。5月のある日、A子さんの自宅にプロパンガス訪問販売のB社セールスマンが尋ねてきたのです。そのセールスマンの提示した価格は、基本料金=1,500円、従量単価=250円でした。これで計算すると、A子さんが現在支払っている月額料金と比較して半額ほどに安くなります。

検針表を基に、現在のガス会社の料金を電卓ではじいたセールスマンからは、「基本料金を1,500円として計算すると従量単価が512円になり、これはとんでもなく高いです」と言われたそうです。

その料金に魅力を感じたA子さんがすぐに委任状に署名・捺印をしてガス会社変更を申し込んだところ、工事を翌日に控えた日に現在のプロパンガス会社の担当者Cさんが訪問してきてこう言いました。

・「B社の提示した料金では会社として利益は出せないので、赤字になってしまう」
・「赤字ではやっていけないので、半年もしたら必ず値上げされる」
・「値上げは断続的に行われ、数年で高くなってしまう」
・「ぜひ継続利用をお願いしたい」

A子さんとしては、Cさんの言うことも理解はできたが、それ以上に大きな不審感がありました。それは、「同じ価格にまで下げることができるなら、どうして今までこんなに高かったのか?」という素朴な疑問です。

そこでA子さんは、仮にCさんの言う通り値上げされたとしても結局は自己責任なのだから構わない旨を説明し、一度は帰ってもらった。しかし翌日以降も追い返しても追い返しても訪問してくるのでほとほと疲れてしまったのです。前回来た時には、ドアに革靴を差し込んで閉められないようにした上で、恐喝まがいのことを色々言い出すので思わず怖くなり、「警察を呼びますよ!」と口にしてしまったそうです。

そこで当協会がアドバイスした点は以下の3点です。

(1)本当は、訪問セールスの会社ではなく、現在の会社でもない"当協会の優良会員ガス会社"へ変更するのがベストだが、精神的に疲れ切ってしまったA子さんにこれ以上の精神的負担をかけさせるのは酷なので、取り敢えず訪問セールスの会社に変更して様子を見ることをお奨めした。
(2)現在の会社の担当者が訪ねてきても、対応は避ける
(3)半年ほどで値上げされる可能性はかなり高いので、その際電話をいただければ不透明な値上げをしない優良会社をご紹介する。

ということでご納得いただきました。

一般的にプロパンガスの切替時には、時々このようなトラブルが起こるようですが、当協会がご紹介する際には滅多にトラブルは起こりませんからご安心ください。

今回の震災で被害を受けた方々には心からお見舞い申し上げると共に、復興に尽力されている皆様には安全に留意されて、1日も早い再建をご祈念申し上げます。

4月14日(木)夜9時26分に熊本県で発生したマグニチュード6.5の前震のあと、16日(土)1時25分にはさらに大きなマグニチュード7.3の"本震"が襲いました。これだけ大きな地震は2011年3月11日の東日本大震災以来です。

熊本地震に襲われた地域の都市ガスエリアでは、安全確認のために契約世帯のガスメーターを閉栓した上で、道路に埋設された都市ガス導管を露出させて異常がないか検査しているようです。地中約1.4メートルにあるので掘り起こすだけでも大変な作業ですし、亀裂が入っていれば交換など修理が必要で、契約先のガス設備も1軒1軒検査したあとで開栓するという大変手間のかかる復旧作業を行っています。

4月25日付けの読売新聞や27日付けの産経新聞によると、熊本市をはじめ県内2市5町の約10万5千戸が本震のあと都市ガスの供給を停止(多分16日)され、約10日後の26日午後3時現在で5万7,725(57.2%)が復旧し、最終的には4月30日に全面復旧になりました。

一方、プロパンガス(LPガス)はどうだったのでしょうか?

一般社団法人 全国LPガス協会では4月19日付けで下記のようなメッセージを発信しています。

平成28年熊本地震?LPガスのお客様へ?

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これを見る限り、15日から19日の間ではプロパンガス(LPガス)に関する事故は1件も発生しておらず、供給途絶もないとのことです。これは凄いことです。"プロパンガスは災害に強い"ことの証明ですね。

プロパンガスは通常予備のボンベが備わっているので、仮に途中の道路が寸断されたとしても予備のボンベにおよそ1ヶ月分のガスがあるため、理屈の上では1ヶ月以内に道路が復旧すればお風呂や煮炊きには困らないということになります。

今回の都市ガスの場合には、復旧への取り組みスタートから10日経っても57%の家庭しか復旧しませんでした。東日本大震災の場合、全面復旧には53日かかったと言われています。今回、4月30日に2週間程度での復旧は、東京ガスや大阪ガスなど全国の都市ガス会社22社から1日最大2,700人もの応援によるもので、異例中の異例ではないでしょうか?


写真提供「Go!Isesaki 伊勢崎」http://www.go-isesaki.com/


お約束します。あなたのプロパンガス料金を下げるために、わたしたちは無料でお手伝いしています。Message from 鈴木秀男

プロフィール

プロパンガス料金消費者協会
代表理事 鈴木 秀男

1950年群馬県伊勢崎市生まれ。
伊勢崎東高(現在の伊勢崎高校)で陸上競技に明け暮れ、ビリで卒業した後、東京デザイナー学院へ。グラフィック・デザイナーや広告代理店の営業を経験し、1990年にデール・カーネギーのニューヨーク本部公認トレーナーに認定される。
東芝パソコンシステム株式会社で営業推進部長として勤務したあと1997年4月に独立。趣味はマラソン、読書。
現在、一般社団法人プロパンガス料金消費者協会 代表理事。

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プロパンガス料金消費者協会「コラム記事」