「プロパンガスの料金」アーカイブ

プロパンガスの原価が下がっています。

それなのに値上げするプロパンガス会社があるからビックリです。

実は、今の時期はプロパンガスの原価は下がっています。CP速報でもお伝えしていますが、9月のCP(プロパンガスの原価)は745ドル(1トン当たり)でした。昨年12月のCPが1,100ドルだったことを考えると実に32%のダウンです。

当協会の調査でも、プロパンガス料金の値下げの動きが出てきているところですが、逆に値上げを考えているプロパンガス会社があるというのは、信じられないことです。

このプロパンガス会社は業界でも屈指の大手ですが、今月に入ってから利用者の方からたくさんの相談が当協会に寄せられています。値上げ幅は1立方メートル当たり30~40円です。確か記憶では今年の1月と6月頃にも値上げがあったと思いますので、今回で3回目です。合計では100円を超えていると思います。

値上げの理由が「原料輸入価格の高騰のため」と検針票に書いてあるのには笑止千万としか言えません。しかも、「今後原料の価格高騰が収まり次第速やかに値下げを実施いたします」とあります。今が今年で一番「原料輸入価格」が安い時期なのに!前回1月と6月の値上げに対する値下げもしないままさらなる値上げです。どこまで利用者を馬鹿にするのでしょうか?

CPの先物は10月から上昇傾向にあります。多分実際の通告価格も秋から冬にかけて上がると思われるので、値下げというのはあり得ないと思います。

さらに驚くべき話があります。

原価が下がっているこの時期になぜ値上げするのかわかりませんが、その一方で新規開拓の際このガス会社は、基本料金1,000円、従量単価200円で契約しているという情報が入ってきました。

プロパンガスの原価は、問屋さんクラスでも1立方メートル当たり300円くらいです。だから200円ではとんでもない赤字になってしまいます。既存顧客へのこの時期の値上げは、新規の赤字を既存で穴埋めしているとしか思えません。これでは既存顧客はたまりません。

 プロパンガスの料金がオール電化の料金を逆転しました。

 以下は燃料油脂新聞(2014年4月26日付け)に掲載された「オール電化料金値上げ」という記事の引用です。

「オール電化料金の値上げが大幅で、LPガス小売り価格は現状でも対抗できる水準と明らかになった。? 中略 - オール電化料金を熱量で単純換算すると、IHクッキングヒーターはLPガス立方メートル723円で調理することになる。LPガスの現状小売り価格を10立方メートル仮に7,500円とし、基本料金1,800円とすれば立方メートル単価は570円だ。IHで調理するのは立方メートル150円(27%)LPガスより割高だ。

給湯は、深夜電力が339円であり、対応可能な水準だ。電化客の最大の問題は夏場クーラー1,077円、冬場エアコン暖房882円という空調の高さにある。LPガスを取り入れ、オール電化料金から逃れたい客もいるだろう」

燃料油脂新聞(2014年4月26日付け)

 東日本大震災の直前までオール電化は一種のブームになり、新築一戸建てのオール電化率が80%などという時代もありましたが、その後世の中が劇的に変わってしまいました。

 まず、震災後3年も経つのに原発が殆ど稼働していないという現実があります。その結果火力発電に頼らざるを得ない状況になり燃料費が高騰。経営赤字を解消すべく電力会社は値上げを繰り返し、とうとうオール電化の電気代は都市ガスはおろかプロパンよりも高くなってしまったのです。

 語弊がないように申し上げますと、この場合のプロパンガスは当協会が定める「適正価格」のことで、平均的なプロパンガスはまだまだ高いです。現状、関東地方で料金を比較したのが下記のグラフです。

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 このグラフで見ると、プロパンを適正価格で利用することができれば、オール電化の給湯料金よりも安いことがわかります。また、都市ガスとプロパンガスの比較でも遜色ないです。

 5年前、オール電化ブームの頃、このような時代が来ることを予測できた方はいたのでしょうか。

>「オール電化とプロパンガス」についてはこちらから

新年明けましておめでとうございます。
プロパンガス料金消費者協会の鈴木です。本年もよろしくお願いいたします。

 プロパンガス料金が値上がりしています。今後どうなるのでしょうか?

 結論から言うと、1月~2月がピークで春になると落ち着き、その後は徐々に下がってくることが予想されます。

 毎年冬になるとプロパンガスが値上げされます。なぜかと言うと、輸入価格が上がるからです。プロパンガスの値段を決めるのは、サウジアラビアの国営石油会社である「サウジアラムコ」というところです。彼らがどのようにして価格を決めるのか情報はありませんが、一般的な市場の需給の関係ではありません。

 プロパンガスの場合はサウジアラムコが一方的に通告してくるので、「通告価格」と呼ばれています。日本の場合、国内使用量の80%ほどは中東など海外からの輸入に頼っていますが、中でもカタール、UAE(アラブ首長国連邦)、サウジアラビア、クウェートなどがメインです。

 サウジアラムコが価格を決めると、他の輸出国も右へならえで追随してきます。これはもう交渉の余地はなく、原発が稼働していない日本としては買うしかないので、完全に足下を見られていると言ってもいいでしょう。

 その価格のことをCP(Contract Price/輸出国の港で渡される価格)言いますが、これが昨年の12月に前月比25.7%も一気に値上がりしました。それで各社が一斉に利用者への値上げ通知をしたので、「またか」と思った方も多いと思います。このCPの動向についてはこちらで確認できます。

 さらに値上げに拍車をかけているのが「円安」です。1年前の2013年1月は1ドル89円ほどだったのが、現在(1/10)104円台後半です。18%ほど上がってしまいました。このCPと円安のダブルショックがプロパンガス高騰の原因です。

 さて、今後のプロパンガス価格の見通しですが、2013年12月がピークでCPの下落と共に少しずつ安くなる方向です。

2013年 11月CP 875ドル
  12月CP 1,100ドル
2014年 01月CP 1,010ドル
  02月CP先物 902ドル
  03月CP先物 872ドル
  04月CP先物 842ドル

先物もその時になってみないと何とも言えませんが、基調としては春に向かって下がっています。あとは為替レートですね。これは何ともわかりません。どんどん円安が進めば、少しくらいCPが下がったところで相殺されてしまいます。消費者としては円安はあまりありがたくないですね。


写真提供「Go!Isesaki 伊勢崎」http://www.go-isesaki.com/


お約束します。あなたのプロパンガス料金を下げるために、わたしたちは無料でお手伝いしています。Message from 鈴木秀男

プロフィール

プロパンガス料金消費者協会
代表理事 鈴木 秀男

1950年群馬県伊勢崎市生まれ。
伊勢崎東高(現在の伊勢崎高校)で陸上競技に明け暮れ、ビリで卒業した後、東京デザイナー学院へ。グラフィック・デザイナーや広告代理店の営業を経験し、1990年にデール・カーネギーのニューヨーク本部公認トレーナーに認定される。
東芝パソコンシステム株式会社で営業推進部長として勤務したあと1997年4月に独立。趣味はマラソン、読書。
現在、一般社団法人プロパンガス料金消費者協会 代表理事。

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