ニチガス(日本瓦斯)と契約している消費者に届いた「ガス料金改定のお知らせ」によると、値上げ理由は「原料価格の高騰のため」とあります。この方の場合は単価50円の値上げで、「果たしてこれは適正か?」という相談です。
ニチガスは業界最大手で、ニチガス以外にも10社ほどの値上げに関する相談が来ているので、恐らく殆どのガス会社が2月から4月にかけて値上げするものと思われます。
まずは、プロパンガス原価の状況をご説明します。
プロパンガスの販売価格は、中東産の価格指標であるCP(シーピー:Contract Price)と米国産の価格指標であるMB(エムビー:Mont Bellevue)の2つを参照して各プロパンガス会社が決めます。
今回の値上げの根拠は、今年の1月と2月のCPとMBが大きく値上がりしたことにあります。CPの値動きについては下記をご参照ください。
なぜ原油とプロパンガスが高騰しているのか?諸説がありますが、有力なのは下記の3点です。
下表は、当協会が毎月試算している全国都道府県別適正価格の中から抽出した、神奈川県の適正価格の動きです。
CP(ドル) | MB(ドル) | 適正価格(円/m3) | |
---|---|---|---|
9月 | 365 | 271 | 243 |
10月 | 375 | 257 | 242 |
11月 | 430 | 270 | 246 |
12月 | 450 | 285 | 254 |
1月 | 550 | 335 | 266 |
2月 | 605 | 452 | 287 |
※2021年2月現在
当協会は神奈川県の消費者に、2021年1月現在1立方メートル(m3)あたり260円前後で紹介してきました。
上記の表では1月の適正価格が266円なので、260円での紹介はギャップの6円だけです。しかし、2月のCPとMBの高騰で適正価格は287円になり、260円のままではギャップが27円も出てしまいます。
そこで、輸入原価の高騰と輸送コストの上昇などを考慮すると、当協会としては単価20〜30円の値上げが適正と考えます。
ただし、これは当協会の考え方ですので各プロパンガス会社がどう考えるかは別です。
実は、値上げ幅よりも、もっと重要なことがあります。
それは、現在の料金がいくらなのかです!
現在が260円であれば、30円値上がりしてもほぼ適正の範囲だと思います。しかし、現在が450円であれば20円の値上がりであっても、それは関東であれば高い!と言わざるを得ません。
まずは、今の料金が高くないか確認することをお奨めします。「検針票」をご用意の上、今すぐ、下記「プロパンガスエリアの価格比較」をクリックしてください。
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ガス会社選びは重要です。
最初だけ安くても、知らないうちに徐々に値上がりするようなガス会社は当然ながら避けるべきです。
また、お風呂の給湯器が故障するなどのトラブルは、とかく休日や正月休みなどに起こりがちです。休日や夜間の対応ができるかどうかも重要なチェック項目です。
くれぐれも、料金だけで選ばずに料金の保証やサポート・メンテナンス体制がしっかりしているか、評判も確認の上選んでいただきたいと思います。
当協会は、沖縄を除く全国に会員プロパンガス会社が合計115社あり、営業拠点数では軽く1,000ヶ所を超えます。その中から評判の良いベストな1社を私たちが選りすぐってご紹介します。メリットは以下の通りです。
そもそも当協会の会員ガス会社は、不透明な値上げができないシステムになっていますが、それでも人間が携わる以上ミスはあり得ます。
「この値上げはおかしくないか?」と思ったらすぐに協会にお電話ください。当協会が事実確認し、不透明な値上げであると判断した場合はガス会社に料金を元に戻すようよう交渉することを永久的に保証しています。
えっ、「相手ガス会社が拒否したらどうなるのか?」ですって?
その時は、別会社をご紹介しそのような会社とは取引を解約しますので、ご安心ください。
チャンネル登録者数100万人規模を誇る、人気YouTuberであるリベラルアーツ大学の両学長も、当協会を推薦されています。
当協会の統計では、当協会経由でガス会社を変更された方の平均節約額は約30%強です。一律ではなく、25%の方も35%の方もおられるということです。
当協会は、会員ガス会社からの「会費」で運営していますので、消費者の方にいかなる名目の金銭も請求することは一切ありません。
ウソではありません。証拠があります。
Googleでプロパンガス料金消費者協会と検索してください。そしてGoogleの評判を一読していただければ当協会のことをご理解いただけると確信しています。
当協会は、この業界サービスの元祖です。
2009年4月、プロパンガス会社を乗り換えるという慣習がなかった時代に、当協会はNPO法人としてスタートしました。目的は、不透明なプロパンガス業界を透明化したいという想いです。
当時、ガス会社が設立した業者さんのための協会はあったものの、消費者サイドに立った団体は皆無だった状態から十数年経ち、少しはプロパンガス消費者のお役に立てているのではないかと思います。
この記事の執筆者
一般社団法人プロパンガス料金消費者協会
代表理事 鈴木 秀男
1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクーを兼務した。
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