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笑えない話

2009.04.20

 先週、都内に住む奥様から電話で「ブラックジョーク」のような相談がありました。

 先日、N社のセールスの方が訪問し、「ガス料金が安くなります」というパンフレットを置いていったそうです。そのパンフレットを見ると1立方メートル当たりの従量単価が270円になるとあります。270円というのは信じられないくらい魅力的な価格です。誰でも飛びつきたくなりますよね。しかし、この方が今現在契約していて毎日プロパンガスを供給してもらっているのは当のN社だったのです。

 普通、ガスのセールスの方はプロパンガスのボンベを確認し、自社のお客様かどうかを確認してからセールスするものですが、このセールスパーソンはどうやらその確認を怠ったようです。

 ちなみにこのお宅のガス代は、現在従量単価513円だそうです。もちろん513円はすごく高いです。契約したのは6年前。多分初期の頃は270円 とか安かったのかも知れません。でも6年間で何と2倍近くまで単価がハネ上がってしまったのです。これではこの方が不信感を持たれるのも無理はありませ ん。とんでもない話です。

 実は、このような例はたくさんあります。270円という格安価格は当協会のホームページでもご説明していますが、まさに「売り込み価格」ですので ご注意ください。安いのは初めのうちだけで、ドンドン上がります。一気に上がると誰でも気付くのですが、少しずつ6年もかけて上がると案外気付かないもの です。

 神奈川県でもこうしたことから訴訟問題にまで発展したことが先日の新聞に載っていましたが、これは消費者の情報不足を逆手にとった悪徳商法である可能性が高いです。

 関東・東海地方の現在の適正価格は300円から360円の間です。これより高いのは勿論ですが、極端に安い場合も「何か裏があるのでは?」と疑ってかかりましょう。うまい話にはご用心を!