プロパンガス料金値上げの真相とは？原因や相場を徹底解説！
プロパンガスの料金値上げの真相を詳細に解説します。値上げの原因は何なのか、そして、市場の相場や平均についてもからくりをご紹介します。
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プロパンガス料金値上げの真相究明！
プロパンガス料金は、なぜ値上げが続くのでしょうか。プロパンガスの相場から値上げの真相を究明していきます。
プロパンガス料金の相場や平均の推移
現在プロパンガス料金の「相場」はどのようになっているのでしょうか。値上げが続いていますが、どれくらいの値上げなのでしょうか。
下のグラフを見てください。家庭用のLPガス（プロパンガス）10ｍ3あたりの小売価格は、ずっと右肩上がりになっています。特に2021年あたりからの値上げはすさまじいものがあります。
LP（プロパン）ガス確報（偶数月調査）2011.4 ～｜石油情報センター
それでは逆に「日本中どこもプロパンガス料金が値上げされているのだから、うちも同じ」と諦めてしまってよいのでしょうか？
それは違います。
これからプロパンガス料金の値上げの背景と原因を詳しく解説しながら、値上げを回避する方法をお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。
プロパンガス料金値上げの背景と原因を詳しく解説
プロパンガス料金値上げの主な原因はいろいろとありますが、果たして本当にそれだけなのでしょうか？
プロパンガス料金値上げの表向きの理由
一般的に言われているプロパンガス料金値上げの理由は、以下になります。
①円安の加速
アメリカをはじめとする諸外国と日本との金利差の拡大が円安を加速させたことにより、プロパンガスの輸入コストが大幅に上昇しました。
②物価の高騰
コロナ禍からの回復に伴ってガスの需要が増加しましたが、これに対する人手不足や物流停滞による供給制約が生じました。そのため、プロパンガスも生産や輸送にかかるコストが高騰することとなりました。
③天然ガスの供給不足
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻により、プロパンガスの原料となる液化天然ガス（LNG）の供給が制限されてしまいました。これにより、日本に限らず世界中で供給不足が続いています。
プロパンガス料金値上げの裏の理由
上記のような理由は、もっともらしい表向きの理由ですが、実はそれだけではない裏の理由もあります。
プロパンガスは昔から自由料金制をとっているため、ガス会社が自由に価格を決めることができます。そのため、正当な理由がなくとも値上げすることが可能だったのです。
ガス会社にとっては、原油価格が上がったというニュースが大きくなれば、ここぞとばかりにプロパンガス料金を値上げするチャンスなのです。
しかし現在は、そのようなプロパンガス業界の悪習がわかりにくい世の中になっています。このことについて、以下で詳しく説明します。
通知なくプロパンガス料金の値上げがあったら違法！
これまでプロパンガス料金を自由に決めてきたガス会社が多い中、消費者の権利を守るため、資源エネルギー庁が動きました。
平成29年2月22日 制定 平成30年2月22日 改訂 の「液化石油ガスの小売営業における取引適正化指針」で、以下のように示したのです。
料金を変更する際の一般消費者等に対する事前通知
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液化石油ガスの販売価格を変更する場合には、原則として変更後の販売価格の適用が開始される日の１か月前までに、一般消費者等に対して、検針票又は請求書等に変更後の販売価格及び変更する理由を記載して通知するか、検針票又は請求書等に変更後の販売価格及び変更する理由を記載した書面を添付して通知する必要がある。
したがって、通知がないまま突然プロパンガス料金を上げることは違法とされています。消費者に対して事前に通知を行い、適切な説明や理由を提供することが求められているのです。
それでもまだまだこの指針を知らない消費者もいますし、守っていないガス会社が存在するのも事実です。
プロパンガス料金の値上げを回避する方法
こうした中で、現状のプロパンガス料金をできるだけ値上げされないようにするには、まず先ほどお伝えしたような値上げ通知があるかどうかを確認してください。
通知がないのに値上げされているということであれば、すぐにガス会社の変更をおすすめします。
また、値上げ通知があった場合でも、消費者側がしっかりと吟味して本当にその値上げが正当な理由によるものなのか見極めてからでも遅くはありません。
そして一番安心な方法は、プロパンガス料金消費者協会への相談です。
協会は、適正価格でガスを供給する会員会社を無料紹介しているだけでなく、契約後に不当な値上げを行わないよう「ガス料金見守り保証」を付けています。
＜関連記事＞：ガス料金見守り保証
通常、会員のガス会社は不当な値上げを行うようなことはありませんが、万が一にも不当な値上げがあった際には、協会が間に入って元の価格に戻すよう対応してくれるので安心です。
プロパンガス料金の値上げを回避する前に
実際に値上げを回避することも大切ですが、それ以前にプロパンガスの値上げは日本中皆一緒だからと、高いガス料金を放置せずに対策することも大事です。
プロパンガス料金消費者協会では、適正価格のガス会社を紹介していますが、この適正価格は高騰している「相場」や「平均」と比較して約30％安いのが特徴です。
プロパンガスは通常、卸売会社からガスを仕入れた小売店が諸経費を加算して、消費者へ販売しています。
しかし、プロパンガス料金消費者協会では相談いただいた消費者の方に対して、卸価格で販売できる仕組みを構築しているので、プロパンガスの「相場」や「平均」と比較して、約30％も安くガスを使うことが可能です。
毎月のガス料金が10,000円の家庭なら、3,000円も安くなる計算です。これを考えると、長期的にみて大きな節約につながります。
まずは、協会の「ガス料金自動診断」で、現在のガス料金を診断してみましょう。
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ご自宅のプロパンガス料金が「相場」や「平均」並みだという方は、ぜひ一度協会までご相談ください。
この記事の執筆者
パソコン教室講師／WEBライター
Tanaka
3人の子を持ち、日頃から節約意識も高いことから、ガス代がお得になる仕組みにどっぷりとはまっています。多くの人に役立つ記事を心がけています。
プロパンガス料金消費者協会
- ・1950年
- 群馬県伊勢崎市生まれ。
- ・1980年
- ソード株式会社（後の東芝パソコンシステム株式会社）に入社。
- ・2010年
- 一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会を設立して理事に就任。
- ・2011年
- 同代表理事に就任。現在に至る。
- ・2023年
- BSテレビ東京「マネーのまなび」で、不透明なプロパンガスの料金について取材を受け、番組内で解説。
設立当時、プロパンガスは都市ガスに比べて約1.8倍も高い状況にも関わらず、消費者が相談できる団体は皆無であった。そこで、鈴木は消費者の立場に立って、不透明なガス代について料金面から取り組む団体として協会を設立した。
それまで存在しなかったプロパンガス料金の“適正価格”の設定に奔走。大手供給業者の賛同を得て、設立10年足らずで”適正価格“を共通言語として全国展開を達成し、130社以上のプロパンガス会社とパートナー契約している。
現在はプロパンガスの”適正価格“の指標になる「CP速報」を毎月執筆し、ガス料金の適正価格での供給に貢献している。
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プロパンガス料金消費者協会からのお知らせ
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一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会では、当協会の活動に必要なスタッフを募集しています。
詳細はこちらのURLをご覧ください。
https://www.propane-npo.com/recruit/